無声時過緊張と発声時過緊張


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《無声時過緊張》《発声時過緊張》

当サロンでは、過緊張発声の話題をよく口にします。
この喉ニュースでも頻繁に取り上げられていますよね。
そう、大胆に言えば「日本人の8割は過緊張発声気味・・・」(あくまで“気味”)
さて、その過緊張ですが、どのようなときに起こっているのでしょう。
実は、二種あります。
それは、無声時過緊張と発声時過緊張。
無声時過緊張とは、しゃべっていない、すなわち、何もしていないときでも筋肉が硬い状態を指します。
そして、発声時過緊張とは、声を出しているときに筋肉が過稼働して硬くなる状態を示します。
発声は、筋運動にほかなりませんから、動かすときは筋肉が硬くなるのは当然です。
正しく適切に緊張すれば、見事な動き、つまりここでは素晴らしい声が生まれますが、その度が過ぎると発声に悪影響を与えてしまいます。
これが過緊張の様態です。
ところで、筋肉が動く原理は、筋原線維内のアクチンとミオシンのタンパク質が滑走して短縮することです。
これによって筋肉は縮み、運動が完成します。
したがって、誰でも発声時には、喉まわりの筋肉が硬くなりますが、やはり程度問題。
首のすじが浮き上がるほど力が入っているものを、発声時過緊張性発声と題しています。
次に、パターンです。
2パターンあります。
①発声時過緊張のみ(無声時の喉頭はやわらかい)
②無声時過緊張と発声時過緊張の両方
無声時は硬く、発声時にやわらかくなるタイプはありません。(スポーツに例えるなら、立位体前屈はやたら硬いのに、新体操の競技が始まったとたんしなやかにやわらかい体になる選手なんていませんよね)
ここで、①と②では、どちらが症状として重篤か?
やはり②でしょうね。
当サロンでも、②のタイプの方が改善するまでに時間がかかっています。
もちろん個人差もありますが・・・
喉頭周辺筋が硬いと、思うように発声しにくくなります。
声が出ない病気ではありませんので、心配無用です。
しかし、「歌がうまい」「美声」からは遠ざかってしまいます。
また、自分が過緊張であることを知っているひとが少ないのも特徴です。
「歌が上達しない」「思い通りの声が出ない」場合は、一度、喉を検査してみましょう!
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by aida-voice | 2016-02-10 02:13