合唱の喉を解く


以前、高校生の合唱で全国大会に何度も優勝に導いた指揮者と長時間の対談をしたことがあります。
その指揮者は、一つの高校に固執せず、いろいろな学校で教えていたそうです。
彼曰く「教えるには三年間がベスト指導期間。それも歌をまったく知らない初心者を三年で全国一にする」とおっしゃっていた記憶があります。
これは、学生などの競技合唱の話題。
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合唱形態には、もう一種類あり、趣味のコーラス。
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当サロンでも、全国大会を目指す高校生合唱部員から、70代の合唱サークル団員まで、多く来ます。
この二つには共通項もありますが、勝敗が関係する歌から、歌うことに喜びを感じるための歌唱まで、根本的な目標が異なります。
合唱の概念は他の優秀な研究者にお任せして、今日は、喉の運動能力から考える合唱の話題を載せます。
もちろん合唱テクニックでもありません。
これまで私は、合唱のコンサートや大会に招かれ、数多く拝聴させていただきました。
最も感じることは、「団員の喉頭能力はさまざまである」ことです。
うまいひともいれば、へたなひともいる。
まとまりが大切であるのはもちろんです。
しかしながら、喉の運動の観点から考えると『個の融合化と団体の分離化』が重要なのです。
詳しくはお伝えできませんが、同形状同能力の喉頭を持つひとを集めるより、バラバラの形状で異なる能力の喉頭を持つひとの集団の方が、全体の音が素晴らしくなります。
これは、補完し合いながら、まとまりある音の塊へと作りあげることにほかなりません。
喉は楽器。
秀逸なオーケストラを参考にしてください。
答えは、そこにあります。



ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)



追記1:『個の融合化と団体の分離化』は、知人のオーディオマニアと共に検証したことがあります。複数の同一のスピーカーを一斉に鳴らすより、相性は合うが形状や大きさが異なるスピーカーを音量(アンプ)を違えて鳴らしたときの方が、心揺さぶる音(音楽)として聴こえてきたのでした・・・



追記2:当サロンの、合唱の皆さまへのアプローチは、「治す」というより「喉頭の環境を整える」が主流になります。声の出しやすさが素晴らしくなります!




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-06-04 14:34