シリーズ『なぜ?』 ②ポリープは手術が必要?


ポリープは手術が必要?
答えは、Yesです。
ポリープにかかって2ヶ月以上経過したときは、手術しなければ治ることは少ないようです。
時間経過と共に、ポリープ表層が線維化して硬くなり、自然治癒が難しくなるからです。
また、ポリープの根元が2㎜以上の場合は、手術中に声帯を傷つける恐れがあるため、全身麻酔下で行われます。
日帰りで行える病院もありますが、おもに2~5日の入院が必要のようです。
そして、大切なのは、術前1週間は大声多声を控え、術後2~3ヶ月は声の安静が必要です。
手術前に声帯が炎症を起こすと術式がうまくいかないこと、手術後に声を多用すると治らなくなってしまうこと、だそうです。
過日、アメリカ合衆国メイヨークリニック喉頭機能外科教室での摘出喉頭(解剖は医師)による触診研究を行いました。
ふくれあがったポリープ様声帯を確認できます。
鮮烈な写真を、絵に描き変えました。。
ご献体くださった心優しいこの方に深く御礼申し上げます。
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次の絵は、手術の様子。
なお、會田茂樹は見学者として参加。
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当サロンで、手術なしに完治するケースも多々あります。
それらは、①発症2ヶ月以内、②ポリープが小さい、③沈黙の環境がある、④積極的に喉頭全体の柔軟性と血行改善の施術を受ける、でした。
ポリープは、声帯筋部からの内出血で、声帯粘膜が厚いため外に漏れださず、焼き餅のようにプックリふくれ、血豆の様相をなしています。
出来て2~3ヶ月以内の小さなものなら、血腫の再吸収や声帯粘膜の再生が可能です。
ここでは、治療ではなく、治りやすい環境を整えるのがメインとなります。
そして、何よりも再発しない声帯能力を培うことができます。
無理して使いすぎ、痛みやかすれ声がひどい場合は、ポリープの可能性もあります。
まずは、ポリープや声帯結節に強い優秀な耳鼻咽喉科医にご相談ください。


ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)



追記:ポリープにならないために・・・
①過緊張性発声、喉詰め発声、努力型発声をなくす(喉頭周辺筋の柔軟性を獲得させる)
②声帯を乾燥させない(内喉頭の粘膜活動を活発化させたり、最適天然水でまめに水分補給したりする)
③声帯のむくみをなくす(上喉頭動脈の血流を増やす)
④声帯の振動効率をアップさせる(声帯粘膜を十分に保湿させる)
⑤注意点として
ⅰタバコを吸わない
ⅱアルコールは適量に(同時にチェイサーを飲むこと)
ⅲ埃っぽい場所を避ける
ⅳ長時間の過度な発声を控える
ⅴ休息と睡眠をしっかりとる




~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2010-06-03 00:04