上喉頭動脈の血流速度が5㎝/s以下のひとは気をつけましょう


~上喉頭動脈の血流速度が5㎝/s以下のひとは気をつけましょう~

040.gif 最下段の追記3をご確認ください!!! 040.gif


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超音波血流計測によって、血流速度が5㎝/S以下のひとは要注意です。
まず、甲状軟骨と舌骨(ともに中空に浮いた器官)の間隙には、膜様組織があります。
そして、この後ろの方に、甲状孔という穴があいてます。
実は、この穴から一本の細い血管が入っていきます。(神経も並走)
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これが、上喉頭動脈と言って、声帯などに血液を送る血管です。
唯一の血管と言っても過言ではありません。(実際は、甲状軟骨下部からも若干の供給はあります)
したがって、何らかの理由で、この血流が不足すると、声帯の動きが悪くなります。
そう、計測して血流速度が5㎝/s以下は改善した方が良いと思います。(血液がまったく流れていない訳ではないので、過度の心配はいりませんが・・・)

主な原因
①生まれつき甲状軟骨舌骨間の距離がないひと
②膜様組織が硬いひと
③もともと上喉頭動脈の血管が細いひと
④喉懸垂機構がshrink状態のひと
そして、最も多いケースが・・・
⑤喉頭周辺筋が硬く、奥に入り気味のため、甲状軟骨舌骨間が狭い状態にあるひと

主な症状
血流が不足傾向で、酸素と栄養の供給が少なくなるため・・・
①喉にスタミナがない(一曲歌うとすぐに疲れてします)
②喉が乾燥しやすい(分泌液も血液から作られる)
③筋肉にパワーがなくなるので、過緊張に陥りやすい
④歌のコントロール(ピッチやリズム)がが出来にくい
⑤声帯萎縮になりやすい
⑥声帯溝症や音声衰弱症の症状を悪化させる
⑦痙攣性発声障害の詰まり感を深める

このようになります。
特に注目する点は、原因の⑤と症状の④が、共に補完し合っていることです。
どちらが先ではありませんが、喉頭が硬くなって深奥Positionとなり、血流が低下すると、さらに筋肉が硬くなります。
つまり、悪いスパイラルに巻き込まれてしまいます。
この深みに入ると、自己改善やボイストレーニングだけでの回復は不可能です。
該当筋の的確かつ繊細なストレッチングが必要になります。
また、過度および長時間のストレッチングは、筋線維を破壊して、肉離れを引き起こしますので、絶対に勝手な判断で行わないようにしてください。
これまで、素人判断による喉のMassage&stretchをして、多くの事故を見てきました。
まずは、自分の喉の「どの筋肉が、どのようになっているのか?」など、正確な喉周辺筋図を作成しましょう。



ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記1:「自分は喉に力が入りやすいタイプだなぁ」&「歌のコントロールが出来ていないかも・・・」&「喉が疲れやすい、または、乾燥しやすい」の3つが重なった場合は、一度、上喉頭動脈の血流を測ってみましょう。




追記2:喉の血液循環を良くして、自由な動きと思い通りの発声を獲得してください
そして、あなたの歌声で、多くの人々に感動を差し上げてください・・・
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Please impress audience.
OK, sing freely!




追記3:平成23年度の再調査の結果、注意喚起レベルは、5㎝/sから2.5㎝/sへ数値変更されました。ただ、5㎝/s以上あった方が確実にベターでしょう。




~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2010-04-25 00:52