あご突きだし発声法


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「もっと響きが欲しい」「もっと大きな声になりたい」と感じている人に朗報です。
下あごを突きだして軽く発声してみてください。
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注意点は・・・
①前方には、しっかり突きだす
②しかし、口は大きく開き過ぎないよう注意する
③あごが痛くないように動かす(顎関節症や顎関節脱臼既往の方、および、顎に少しでも痛みや不安を感じる場合は中止してください)
④長時間は行わない
⑤最後は、意識的に引っ込める(元の位置に戻す)ようにして終了する
下顎を突き出すことで、舌骨に付着する顎舌骨筋とオトガイ舌骨筋も引っ張られ、舌骨が前方に移動します。
ただし、顎二腹筋および茎突舌骨筋がTightなひとは、十分な効果を得られない可能性もありますので、ご注意くださいね。
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《上の二画は、下から見上げた喉筋の様子。下画の黄色枠内が顎舌骨筋とオトガイ舌骨筋。ちなみに緑枠内が輪状甲状筋です》

これによって、声の響きや音量などに超重要な部位である、咽頭共鳴腔の広がりを感得できます。
これまでの研究で、歌声が評価され活躍する歌手は、ほとんど、この咽頭共鳴腔が自由自在に動いていることを確認しています。
また、舌骨深奥タイプの過緊張性発声や一部の痙攣性発声障害にも有効を認めました。
お試しください。
ただし、口がもごもご動いて構音や発話は不完全になるため、常にこの状態で発声することはやめましょう。
あくまで感覚(広がりとコントロール性)を養うためのトレーニング法なのです。




追記1:なお、茎突舌骨筋と並走する茎突舌骨靭帯が、生まれつき強靭な方は、舌骨の前方移動、すなわち、咽頭共鳴腔の自由なコントロールが苦手となるケースがほとんどです。その改善の対策としてソニック照射が有効です。その際、ボイスケアサロン声専用キャンディをなめながら施行することで、唾液や内喉頭の分泌液を増加させれば効果は大きくなります。靭帯の線維は、少しずつ軟化させることができます。例えば、手首の関節が硬い場合、回旋や掌屈・背屈をじっくり他動的に行えば、徐々に柔らかくなっていきます。これと同じです。また、通常のピンポイントマイクロストレッチだけでなく、チェアベッドによる舌骨引き出しアプローチも大切ですね。



追記2:当サイトに載せたすべての運動(体操やトレーニング)は、自己責任で行ってください。個人差もあり、力加減や程度を正確にお伝えすることができません。したがって、効果が無い、および、痛みが出たなどには、一切責務を負いません。少しでも心配な方はお止めください。
by aida-voice | 2016-02-03 02:32