喉が詰まる… 私の症例


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私が小学2年生、暑い夏がやってきたプールの授業のこと。
担任の先生は、白い消毒槽に胸までつかるよう声を張り上げました。
その後、2メートル位の高さで水道管がむき出しになっているような管に、ところどころ穴があり、そこから水が流れ落ちるシャワーを浴びます。
広さは八畳ほどあったでしょうか。
担任の先生は、そのシャワーにクラス全員を押し込み、1分数えるよう命じます。
「いち、にぃ、さん・・・」
そのとき、シャワーの水が口に入り、さらに、顔の前の空気が薄く感じてきたのです。
ついに、呼吸が出来なくなりました。
「うぅ、息ができない」
息を吸っても空気が入らず、喉がギュッと詰まるのです。
狭い場所に40人以上も押し込まれ、60秒息ができないので、死ぬかと思いました。〔50年近く前の一クラスの生徒数は多かった!〕
もちろん、これは感覚の問題です。
呼吸は可能です。
ほとんどのひとは「キャー、冷たい」と騒ぎながらも、楽しくはしゃいでいます。
しかし、私は苦手でした。
その後も、同じことが続きました。
私にとって、このシャワーは修行僧の荒行のような地獄シャワーでした。
そのためか、学校のプールは嫌いでした。〔レジャープールは大好きでした〕
この経験後、喉が詰まる感じが、頻繁に発症することとなったのです。
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小中高と、私はスポーツに明け暮れると同時に、生徒会にもおおいに関わっていました。
常に、学級委員や生徒会長を担っていました。
そこで、最も重要な役目が、クラスや全校集会で、大勢の前でしゃべることです。
たくさんの人前でしゃべるのは大好きでしたが、一つ気になる点があったのでした。
それは、ときどき喉がギュッと詰まること。
各種クレーム対応の報告や、生徒と先生との軋轢があるときは、ひどくなります。
言葉の初音や、最後の語句が詰まって、うまく出てきません。
それに伴い、言葉を噛みやすくなります。
そう、滑舌が悪かったのです。
当時、副鼻腔炎をあいまって、声は良くありませんでした。

このごろ、学生時代の友人に会うと必ず驚かれることがあります。
「會田の声って、こんなに良かったか?」
現在、初めて出会う人からは、当たり前のように「良い声」と評価されます。〔外喉頭筋の柔軟性獲得と同時に歌もうまくなりましたよ!〕

自分の喉状態が、柔軟性の不足(発声関与筋の筋硬化と喉頭の深奥化)で過緊張ぎみの発声であったことは、外喉頭の研究を始めてから判明しました。
当初は、詳しい学術がなかったので、研究は誠に壮絶なものでした。
自分の喉を実験対象にして紆余曲折の年月の後、ついに改善。
今では、ひとかどの柔軟性と発声能力があると自負します。
ただ、舌骨の傾斜角度がやや大きく、甲状軟骨舌骨間が狭くなりやすいため、疲労に弱く、使いすぎたときには舌骨が舌を押し上げ、言葉を噛みやすくなります。〔左甲状腺に腫瘍があり、その圧迫も要因となっている〕
研究と施術がここまでたどり着き、当時の様子を思い出すと、自分の喉が硬く深い位置であったことを認識しています。

病気でなくとも、喉が詰まって困ることは多くのひとにあります。
やっと、理解し改善する方法がわかってきました。
残念ながら、即時改善は簡単ではありませんが、より良くなる可能性はおおいにあります。
一人で思い悩まず、あきらめないでください。
同じ症状で苦しんだ経験がある私のアプローチ〔ボイスケア〕が、多少はお役に立つと信じています。
一緒に乗り越えましょう・・・
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追記1:小学生のとき、喉が詰まることを苦にした私は病院にかかりました。耳鼻咽喉科はもちろん大学病院でも相手にされず、最終的に近所の年老いた医師の内科医院で「これは慢性気管支炎だ」と言われ、その治療を数年間(発症時)受けました。けれども改善はしなかったのです・・・。



追記2:白状しましょう。私は床屋のケープ、タートルネック、ネクタイが苦手です。学生時代よりましになりましたが、今でも気になりだすと、ゆるめなければ息ができない錯覚に襲われます。美容院でケープを首に巻かれるたびに「大丈夫です」と答えながら、こっそり指を突っ込んでゆるめています。他にも、丸首のTシャツはダメですね。VネックのTシャツでないと。パジャマも、寝る際は、第一ボタンを外さなければなかなか入眠できません。もし忘れて寝てしまっても、朝には、いつの間にかボタンが外れています。眠りながら無意識の所為。



追記3:以前、ネクタイを強く締めてから、声が詰まって会話ができなくなったひとが当サロンを訪れました。数々の大学病院(耳鼻咽喉科、精神科、呼吸器科)を行き渡ったものの、病気認定は一切なし。最後に当サロンで、やっと判明したのです。自分自身の喉の状態がわかり、そのひとは涙を流して喜んでいました。完全快癒は難しかったものの、最終的に、日常生活には何ら問題ないほど改善しました。ネクタイのキツイ締め過ぎにもご注意!



この記事を書いた2010年4月9日の段階ではLDP〔喉頭深奥ポジション〕を発表していません。



~メッセージ~ 
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。 





喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 





~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。




 
by aida-voice | 2016-05-11 04:28