研究の意義と現状


今日で3月が終わり、明日から新し年度の始まり。
ここで、これまでを少し振り返ってみたいと思います。
質問で「一日、何時間、喉の研究をしているのですか?」「休みの日や施術が終わってから、長時間にわたって研究しているのですか?」「こんなに内容の濃いブログを書くのは大変じゃありませんか?」「なぜ、こんなに深く声を研究するのですか?」「會田先生は、ちゃんと寝ていますか?」「休みはあるのですか? 身体を大切にしてください」などいただきます。
気にとめていただき、心より御礼申し上げます。
これらの答えは簡単明瞭。
私は、声が大好きだからです。
声を、心から愛しています。
声に夢中なので、寝食忘れて研究に没頭していても、ぜんぜん苦ではありません。(喉ニュースのアップが、深夜・明け方のことも多いですよね)
むしろ、何もせずボッーとしているほうが、なんだか落ち着きません。
喉頭の解剖学、その実験と考察、理論構築、音の科学、発声概念、音楽や芸能まで、喉と声に関する内容はごまんと存在しますので、研究対象には事欠きません。
そう、楽しくて楽しくて仕方ありません。
ただ、時間もさることながら、実験機器や実施調査などの研究費用が膨大にかかります。
膨大な数の医学書や発声関連本、繊細な音を再現するための高額オーディオ、医学ソフトやPCツール、各種検査機器、施術医療設備、国内外の学会参加費、現地調査の費用、誰もやったことのない新しい製品の開発費、歌手や俳優から情報をもらうための手段の費用、研究のための莫大な数のCDやDVDなど・・・
これだけの成果を上げるためには、天文学的な資金が必要です。
大学病院や公的機関なら、補助金が出ますが、個人で行っているため、誰からの援助もありません。
以前は、周囲や同業者から、趣味や道楽のように思われていました。
「會田は、無駄なことをやっているよ!」と。
まるで変人扱いでした。
最近、やっと、少しずつ認めてもらえるようになってきました。
今、皆さんからいただいた施術料金のほとんどを、研究費および開発費として使わせていただいております。
通院者の方々に、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
しかし、それでも研究費が不足しています。
喉と声の研究を始めるにあたり、私の全財産をつぎ込みました。
足りない分は借金しました。
けれども、やはり大好きな喉と声を研究したいと願っています。
そして、さらに効果的なアプローチを探し出し、皆さまの声や歌を良くして差し上げたいと懇願しています。
この先、歩みは遅くとも、あきらめず、休まず、へこたれず、納得のいくまで精進します。
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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)






白金台サロンの窓から見た景色
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桜がきれいな季節ですね!





追記:耳鼻咽喉科の研究とどう違うか?
医師は内喉頭と言って、喉の内部、つまり声帯や咽頭を中心に発声を研究しています。私は、外喉頭、つまり皮膚の上から筋肉を探し出して、それらの動き方で声を研究しています。声は、声帯を含め、すべて筋肉から作られます。ただし、発声のための筋肉は、小さく複雑で、これまで未開の部位でした。精密な触診の達成によって、これまでわらなかったことが次々判明してきました。この先、発声医学は大きく変わってきます。そう、2~30年前のスポーツ医学のように。昔、運動の途中で水分補給はご法度でした。今では考えられませんが、実際に「体がばてる」「根性がなくなる」と言った理由でした。しかし、今では違います。水分補給は必須。マラソンでは、水分の取り方で成績さえも違ってくることもわかってきました。また、昔は『スポ根』の定番トレーニングであった「うさぎ跳び」。誰もが経験しました。しかし、現在は、膝関節を90度以上屈曲しながら体重負荷をかけると、膝の靱帯や半月板を痛めること(膝内障)がわかり、取り入れる指導者は皆無です。このように、大きく変化しました。発声も同じで、イメージだけで続けるのではなく、現実的な科学のメカニズムを考慮しつつトレーニングをすると、テクニック習得がグンと早まります。私は、そのような研究をしています。なお、音声障害の症状改善にも効果的です。それは、喉頭をリラックスさせ、発声時の筋肉運動を正し、回復能力を高めます。治癒が唯一の目的ではないため、残念ながら、代替医療や音声治療の補完にはなりませんが・・・





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-03-31 10:21