花粉症と歌声 『甲状軟骨が大きいひとほど影響を受けやすい!?』


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花粉症の季節ですね。
皆さんは大丈夫でしょうか?
花粉症の本態やメカニズムは専門医に任せるとし、ここでは声に関してお伝えします。
最近は、症状緩和薬はもちろん、アレルギー予防薬から鼻に塗って花粉をブロックする方法まで多彩です。
自分に合った方策を見つけましょう。
さて、花粉症のとき、発声はどうなっているのでしょう。
花粉症の症状には、主に鼻水 (鼻汁)、くしゃみ、喉のイガイガなどが挙げられます。
このとき、喉頭内部では粘膜やその直下組織の浮腫 (むくみ) が起こっています。
風邪と似ていますね。
むくみがある場合、毛細血管が拡張して軟部組織が充血しています。
よって組織の質量が増します。
声帯も、筋肉と粘膜で出来ていますから、やはりむくみます。
声帯本体が、充血によって厚く、重くなります。
発声すると、若干の低音化と、声門が開くことによる嗄声が生じます。
例えるなら、体に重石を載せたり、ウエットスーツを着込んだりした状態で、運動するようなものです。
動きを全部阻止されるほど重篤でないため、声は出るはずです。
しかし、歌手にとっては、低音化、コントロール不全、声が引っ繰り返る、声が割れるなどのトラブルを生じます。
これでは安心して歌えません。
優秀な歌手ほど、テクニックやパワーでごまかしてしまいます。
このとき、無理やり声帯を振動させ、強引に共鳴腔を駆動させます。
何とか歌にはなるのですが、これでは、喉頭に不自然な力が加わり、筋バランスを崩します。
このように歌い続け、花粉症が終わっても、悪い癖が抜けず、『正しい歌い方』 を見失ってしまいます。
そして、甲状軟骨が大きいひとほど、花粉症の影響を受けやすいこともわかってきました。
頚椎に比して甲状軟骨が大きい、とくに、鈍角 (広角) で甲状軟骨翼が張り出しているひと (これは極上の形状です!) は、内喉頭の軟部組織や声帯の面積も広くなるため、一旦、むくんでしまうと加重が加速されます。
結果、繊細な音の構成が困難になり、好調から不調へと墜落してしまいます。
その落差が大きいのも特徴です。
そう、甲状軟骨が小さいひとよりも、大きいひとは、花粉症の影響を受けやすいようなのです。(甲状軟骨形状と花粉症発症時発声の聞き取り調査から)
さて、対策ですが、症状がひどいときは緩和薬を使用しなければ困ると思いますが、可能なら、花粉症の季節の前に、防御できれば理想です。
花粉症の症状があるときは、無理な発声をしないよう心掛けてください。
歌えないことはないのですが、力んだり過緊張したりして、結局、うまく歌えないどころか、筋膜損傷や筋線維断裂になるひとも多く診てきました。

もし、どうしても歌わなければならないときは・・・
《歌う前》
①水分を十分に摂取する
②15分前にボイスケアサロン声専用キャンディをなめる
③喉体操を行う
《歌の途中》
①頻繁にボイスケアサロン声専用ウォーターを口に少量ずつ含む
②リフレッシュシートを使用する
《歌った後》
①運動発熱筋をアイシングする (正確な場所の特定が必要)
②ミネラルを含んだスポーツ飲料などを飲む
③ボイスケアサロンの施術で瞬時にリカバリーする

花粉症のシーズンをうまく乗り切ってください。




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記:ボイスケアサロンの花粉症対策施術 (キャンディソニックアプローチ) を受けておくと、花粉症のときでも歌いやすくなることが判明しています。上喉頭動脈の血流を増やすことと、声帯振動率を高めることができるのです。花粉症の影響を最小限にとどめます!






~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-02-27 13:05