歌唱力が伸びないのいは筋肉の悪い癖 !?


声は、声帯を含め、すべて筋肉から作られることは繰り返しお話してきました。
さて、現在、当サロンには、多くの優秀な歌手がお越しになります。
先日も、某歌番組の本番とリハーサルの間に診て欲しいとの要請を受け、喉を調整しました。
その結果、素晴らしいパフォーマンスであったことを、私自身がテレビで確認しました。
美声や歌唱力がある人の特徴です。
① 甲状軟骨形状が優れている
② 喉頭周辺筋に柔軟性と活動性がある
③ 共鳴空間構成が良い
もっと大雑把に (簡単に) お伝えするなら・・・
① のどぼとけの形が良く大きい
② のどまわりがやわらかい
③ あごの下が自由自在にふくらむ
となるでしょうか。

活躍しているエリート・ボイス・ユーザーには、必ずこれらの条件がそろっています。
では逆に、歌がうまくならない人は一体どうなっているのでしょう?
① に関しては、持って生まれた大きさ (楽器の違い:ウクレレとアコースティックギターでは最初から音色が違ってきます。ウクレレでアコースティックギターの音を求めても無茶でしょう・・・) がありますから仕方ありません。
形が良くて大きい傾向のひとが、響きや音質の点で、素晴らしくなる可能性は高くなります。
逆に、形が悪く小さいひとは、満足いく音作りは難しい場合が多いと思われます。
なお、形状の良し悪しは、他の機会に詳しく解説しますね。
② に関しては、断然、硬いひとです。
このようなひとは、大きな声を出したり高音を発声したりすると、喉の筋肉が過緊張を引き起こします。
ひとによって場所が異なりますが、首の前面がすじ走っているケースも多々ありますよね。
見ているだけで、こちらも力が入ってしまいます。(もちろん、イザという一瞬のシャウトや、歌のうまいひとの演技による熱唱なら問題ありませんが・・・)
③ に関しても、喉まわりが硬いため、共鳴腔を使いこなしていません。
実は、これらは単に、無意識で筋肉を硬くする悪い習慣のようなものなのです。
なにやら、力づくでないと声が出ないような錯覚に陥っているだけです。
ひっくるめて述べれば、① の生まれつき構造を除き、『喉のリラックス』 が非常に大切になってきます。
大概は、これに集約されるでしょう。
喉のリラックスを得れば、フィジカルの面も、メンタルの面も、活発に作動します。
その状態が高まれば、自ずと歌唱テクニックは楽々習得でき、歌がうまく歌えます。
クラシックなら正確なメソッドが構築でき、ポップスなら個性が大きく発揮されます。
なお、元来、気づかないまま ① ② ③ のすべてのファクターを持っているひとは、結局、何もしなくても歌がうまいものです。
百人に一人くらいでしょうか。(厳密にはもっと少ないかもしれません・・・)
うらやましいですね。
したがって、② と ③は主に筋肉によって影響を受けていますから、練習に練習を重ねても、歌唱力が伸びないのは筋肉の悪い癖ととらえても過言ではないかもしれません。


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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記:喉の筋肉の悪い癖を治す方法は二通りあります。①的確なケア (施術)、②喉体操 (発声関連筋のストレッチや筋トレなど) です。お試しください。





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-02-13 23:23