インプット音痴とアウトプット音痴


音痴は二種類に大別できます。
それは、インプット音痴とアウトプット音痴です。
インプット音痴は、ひとえに耳の聞こえです。
つまり、音を聞き分ける力のことです。
ほんの少しのピッチの違いや、小さなリズムの変化に反応しなければなりません。
それらが出来なかったり苦手だったりする場合、インプット音痴といえます。
ここでインプット音痴を視覚で例えると、下絵の円で 『色の違う一部分を瞬時に判別できるかどうか』 『どのくらいの色の違いがあるのか』 などを見抜くようなものです。(答えは、円右上の一部分の色が薄くなっている:詳しくは明るさを15.6%アップさせました)

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次に、アウトプット音痴です。
これは、表現下手とも解釈できます。
何らかの理由で、同じ音を作り出すことができないのです。
その音の性質によって、大きく四つに分類できます。
①ピッチ (音の高低の度合い)
②リズム (音の時間的な変化の構造)
③ボリューム (音量や音圧)
④フロー (息の流れや音の連続性) です。
各項の問題となるフィジカル要因を中心として、簡単に記載しましょう。
なお、実際は、複雑なケースが多く、また、これらが複合して起こっていることも多々ありますので、精密検査で正しく確認してください。
ピッチ
ⅰ輪状甲状関節の不具合
ⅱ輪状甲状筋の調節不良
ⅲ声帯筋と声帯粘膜の調合困難
ⅳ内喉頭の乾燥、ⅴ声帯の病気
ⅵその他
リズム
ⅰ外喉頭筋の慢性的運動不足
ⅱ歌の練習不足
ⅲ筋肉や脳の疾患
ⅳその他
ボリューム
ⅰ共鳴腔構築の無能
ⅱ呼気関連筋の可動不全
ⅲ迷走神経や各所の病気
ⅳその他
フロー
ⅰ横隔膜の運動性欠如
ⅱ肋椎関節の硬化
ⅲ舌運動の問題
ⅳその他
歌声は、①フィジカルと、②テクニックと、③メンタル (歌心を含む) が、過不足なくそろったとき、極上に仕上がります。
「歌が下手だと思う」 「音痴のような気がして、歌うのが苦手」 「歌っていても楽しくない」 「どうやって歌えばよいのかわからない」・・・
このような場合は、何が原因でうまく歌えないのか、詳しくチェックしましょう。
関節や筋肉の硬さなどフィジカルに問題があるのか?
やはり歌い方のテクニックが未熟なだけか?
はたまた精神的に 『あがり症』 様を呈して声が出にくいだけか?
これらは、当サロン、または、発声科学に精通した教師やボイストレーナーにご相談ください。
きっと解決策はあるはずです。
そう、まずは、自分の喉と声と心の状態を正しく把握することです。

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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-02-10 00:30