声楽家は喉のメカニズムを知らないほうが良い!?


「声楽家は、喉の構造なんか知る必要はない」 「オペラ歌手はイメージがすべてだ。なぜなら、歌は芸術だから」 「音大生に発声科学は要らない。論理先行の 《 頭でっかち 》 になって、結局、行き詰まって歌えなくなるんだ」 「声楽にとって、イマジネーションとメンタルが充実すれば、おのずとフィジカルは備わってくるものだ」 とおっしゃる先生 (声楽教師) がおります。
そうです。
実は・・・、わたしも、そう思います。
発声のメカニズムなんて知る必要はありません。
ただし、自分も他者が聴いても満足できている声で、自由自在に、まったくストレス無く歌っているひとであるならば。
そのような歌手は、歌っている際、「息を吐くだけで自然に歌になってしまうの」 「歌が勝手に出てきて、声を出ている感覚がないよ」 「歌うと同時に頭が広がり、宇宙と同化するんだ」 と感想を述べます。
表現はさまざまですが、内容は同じです。
キーワードは 『自然に・・・』、『思い通り・・・』、『無意識・・・』 でしょう。
そのような歌や声は、聴いていても、まったく不安に感じることなく、思いっきり感動に浸れます。
フィジカルではどのような状態なのでしょうか?
それは、声帯を含め、外喉頭の筋肉が正しく動いているだけです。
例えてみましょう。
どこも足が不自由でないひとに、階段を昇降したとき 「あなたは、どうやって階段を昇ったり降りたりしてきましたか?」 と尋ねても、「えっ? どうやってと言われても・・・」 と答えに窮するでしょうね。
しかし、膝 (ひざ) が曲がらないひと (ここでは病気の痛みでなく、単純に関節の動きが悪くなっているひと) が階段を降りるとき、どんなに怖く、そして難しいことでしょう。
ゆっくり、ゆっくり。
バランス取って。
いろいろ考えてしまいます。
これこそ、歌うときの喉の不良状態と同じなのです。

喉の存在は現実です。
声帯も、それを動かす筋肉も、呼吸のための胸郭や横隔膜も、あなたの身体の一部です。
イメージや空想の中に所在するのではありません。
前述の思い通りの歌や声が出ているひとは、実際は、極々わずかです。
あらゆる歌のジャンルを含め、世界で数百名でしょう。
あなたは、その中に入っていますか?
自己満足ではありませんか?
小さくまとまりすぎてはいませんか?
世界で通用する歌声ですか?
せっかく素晴らしい喉 (楽器) を持っているのに、整備不良で歌っているひとの多さに悲嘆している今日この頃です。
とくに、日本の歌手が世界で通用しなくなっている現実に早く気付いてください。

あなたの歌は、聴くひとに、夢を与えていますか?

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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記1:いま、韓国や中国の声楽家はすごい。ヨーロッパの有名なオペラ劇場の専属歌手に抜擢される人数が非常に多くなってきました。コンクールでも大活躍です。逆に、日本人は激減。根本的なフィジカルの違いもありますが、喉を徹底的に整備&向上しようと懸命です。そのような歌手が、海外から当サロンへお越しになります。きっと、そのうち、韓国や中国の方々で占められるのでしょうね。日本人歌手には、パワーとスタミナとコントロール性能が不足気味です。これらの解決法は、胸郭効率と喉頭運動と共鳴腔構築です。(もちろん歌唱技術は除きます)
調べたところ、実は、日本人の中に、世界で通用する躯体や喉の持ち主は多くいます。しかし、使いきっていません。もったいない・・・。 がんばれニッポン!!!!!



追記2:フィジカルを整える最適年齢をよく問われます。答えから言えば、10代でも50代でもかまいません。喉の筋肉や組織は小さいため、微細な動きの獲得のための筋力があれば十分だからです。ただし、その動きが、正確かつ自在でなければならないのです。10代では、音大めざして歌唱テクニックを習得しながら、当サロンで喉や横隔膜の運動性を向上させているひとも多くいます。また、当サロンで施術した歌手の最高年齢は92歳ですし、合唱 (コーラス) で歌っていらっしゃるアマチュア (趣味) 女性歌手の平均年齢は70歳前半ですね。いつだって、ケアするのに遅すぎることはないのです・・・



追記3:「プロあるいはプロを目指しているひとしかダメですか?」 との問い合わせもよくあります。当サロンでは、プロ・アマにかかわらず、「声を良くしたい」 「歌をうまく歌いたい」 皆さまの喉をケアして、声を出しやすくしています。これによって思い通りの声や歌に近づきます。なぜなら、声は、声帯を含め、すべて筋肉によって作られるからです。細かい筋肉の動き一つで声が変わってきます。また、別段、病気でなく、「声が詰まって出にくい・・・気がする」 といった声の改善も可能です。発声障害を除き、これらの症状は発声関連筋の癖であったり筋肉が硬くなっていたりするケースがほとんどです。個人差はありますが、それらを是正すれば解決に向かいます。
まずは、お気軽にお問い合わせください。ケア内容や情報など、詳しく丁寧に回答をいたしております。
電話:03‐5449‐6627





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-02-07 14:59