能 研究


この日は、能(のう)研究でした。
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和唄は洋歌と根本的に異なります。
歴史や理論は他に任せるとして、基礎発声科学を論じてみようと思います。
以前、和唄は軟口蓋が大切である旨を記載しました。
実は、もう一つ重要な部位があります。
それは唇(くちびる)です。
この唇の重要性は洋歌でも同じですが、案外、ないがしろにされているのです。
能を唄う際の唇の重要性は、室町時代の唄い方本にも記載されてるそうです。
しっかりしたノウハウがあったようですね。
しかし、江戸時代に入ると、そのような本は姿を消してしまいました。
先人たちの高尚な知恵からしても、和唄に唇は重要であると判断できます。
楽器で例えるなら、唇はトランペットのベルやサックスの朝顔菅でしょう。
管楽器の音色を決める大事な部分です。

朗報です。
良い方法があるのです。
それは・・・、『エアすすぎ』 ← 詳しくはクリックしてください
唇の運動性能をアップさせる最良手段です。
和唄の場合は、とくに次に二点を気をつけ『エアすすぎ』を実行してください。
①唇と前歯の空間を大きくして空気をためて、しっかり動かすこと。
②舌の先部分を硬口蓋に押し当て、空気を後方部に移動させ、軟口蓋がふくらみ、口蓋垂が持ち上がる感覚になるよう行うこと。(下の横顔MR断面モザイク絵の黄色の面積部分)
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さあ、日本の伝統芸能を守りつつ、さらに進化させましょう!



ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記:能や歌舞伎の伝統芸能は、世襲制が多く、3歳くらいから稽古を始めます。たゆまないハードな発声で、喉頭捻転しているケースを多く見受けます。また、加齢現象も促進されやすく、かすれ声や細く高音になりやすいので、定期的なケアが必要だと感じます。とくに声帯萎縮には十分注意してください。そして、末長く活躍してください。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-01-25 17:52