茎突咽頭筋と茎突舌骨筋の角度


茎突咽頭筋と茎突舌骨筋の角度は・・・
「大きい方が良いか?」 あるいは 「小さい方が良いか?」
《 作図中:赤が茎突咽頭筋、緑が茎突舌骨筋です。茎状突起からの角度を計測 》

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いま、この角度の違いで、深奥Positionの状況、および、舌骨後端の中咽頭収縮筋への圧力に変化があるかどうかを調べています。
両筋の起始である茎状突起は触知できますが、筋中央へ向かうにしたがって深部に移行し、状態が把握しにくくなります。
皮膚上に甲状軟骨を描き、さらに筋走行を書き足して、それぞれの角度と様子を見きわめる作業を行っています。
これらを検証できれば、甲状軟骨上部型過緊張性発声や舌骨後端固着型過緊張性発声の本態が解明でき、改善方法が見つかる可能性も大きくなります。
「何となく声がつまって出しにくい・・・」と感じている方々の朗報になるかもしれません。
結果を発表できる日があればと願っています。




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記1:かんたん講義です。のどぼとけ=甲状軟骨 (こうじょうなんこつ) は、声帯を入れるケースと考えてください。この甲状軟骨は、実は、空中にぶら下がっているのです。つり下げている筋肉が、おもに茎突咽頭筋 (けいとついんとうきん) です。そして、甲状軟骨の真上には、舌骨 (ぜつこつ) という馬蹄形 (またはU字状) の骨があり、舌をささえたり各筋肉が付着したりしています。その舌骨をぶら下げているのが茎突舌骨筋(けいとつぜつこつきん)です。どこからぶら下げているかというと、頭蓋骨からです。場所は、耳の穴の下あたりです。頭蓋骨 (ずがいこつ) に、楊枝 (ようじ) のような細い茎状突起 (けいじょうとっき) があり、そこからぶら下がっています。さて、この二つの筋肉が硬くなったり緊張しすぎたりすると、甲状軟骨は、ほんの少し、奥と上に入っていきます。奥に入ると、音を響かせる空間がせまくなります。また、息の出る量も少なくなります。したがって、声が小さくなり、こもった音になってしまいます。また、上がってしまうと、舌を圧迫するため、舌の動きが悪くなり、言葉をかんだりします。つまり滑舌が悪くなるのです。このように作用する二つの筋肉の角度によって、いろいろな現象が変化します。それらを解明し、改善すれば 「なんとなく声が出にくい・・・」 「ほんの少しつまる感じがする・・・」 の症状が治ることや、より良い声 【美声】 になるという話題でした。どうです、おわかりになりましたか?




追記2:茎状突起は、人間の骨の中でも、最も細く弱いものの一つです。そう、まるで楊枝のようです。むやみに探りだそうと指に力を入れると、かんたんに折れてしまいます。そう、骨折です。整復法はありません。手術による固定もできません。放置するしかないため、専門家以外は、決して触れないようご注意ください。筋 Tension の Symmetry が損なわれ、発声に悪影響を与えます。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-01-19 00:55