さあ、マイク乗りを良くしよう!


トップアーチストのレコーディングに立ち会うことが多々あります。
やはりCDをリリースしても、売れなければ意味がありません。
CDを世に送り出すには、それはそれは多くの人々がかかわっています。
その関係者全員の生活がかかっているのです。
さて、その中に録音担当のスタッフがいますよね。
ときにマイクに関して話し合いを持ちます。
そこで 「マイク乗りが良い・悪い」 を頻繁に耳にします。
今回は、外喉頭筋から考察する 「マイク乗り」 について検証してみましょう。
録音担当者からマイクの音響を学びました。
当然のごとく音は空気の振動です。
この振動を電気信号に変えるのがマイクです。
つまりマイクに振動を伝えやすくしなければなりません。
その効率が最も良いのが 『声の密度』 をあげることです。
声の密度?

音声波形を見てください。
オシロスコープを使用し、赤線も青線も同じ波形です。(突き出た部位の形状を把握しやすいため二本掲示)
次の図は、術前のひとの声の様子です。
「あー」 音の連続発声です。

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二つの事実がわかります。
まず、線にギザギザが多いこと。
二つめは、線の山谷の先端がとがっていること。
とくにマイク乗りに関しては、最初の線のギザギザが問題になります。
これは、音とがうまく出ていなかったり、声がかすれていたりして、実線になっていません。
また、二つめの鋭角の線は、過緊張性発声による 「硬い声」 を呈しています。
これらを踏まえたうえで、適切な施術を行います。
喉頭周辺の過緊張を取り去り、舌骨の前方移動による共鳴腔拡大して、「硬い声」 を改善します。
そして、輪状甲状筋の活動を促進し、その結果 「声を張る」 行為が可能になります。
それでは、術後のデータをご覧ください。

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あきらかに、変化しました。
線のギザギザがほとんどありません。
また、山谷の先端も、まろやかになっています。
そして、聞こえも良くなったのです。
施術を受けたひとが、驚くほど美声になりました。
術前術後の録音の比較も、ぜんぜん違っています。
「しなやかに響き、よく通る声」 になりました。
つまり、『声の密度』 があがったと言えます。

マイクは、音の波を、一旦、電気信号に変え、再び、音の波に変えます。
そう、波形の美しさが、即、声の良さに比例します。
あなたも 『声の密度』 を向上させ、マイク乗りも、聞こえも、極上にしませんか?




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)






~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-01-18 12:44