私の思い・・・ 痙攣性発声障害に関して


私、會田茂樹は柔道整復師 (骨筋腱等軟部組織の外傷や疼痛を扱うことのできる国家資格) であり医師ではありません。
したがって痙攣性発声障害の診断をくだすことはしておりません。
当サロンでは喉頭の軟部組織を外皮から様々な手法でアプローチして発声の能力を高めるのが目的で、各種病気の治療を目的とはしていないのです。
声は、声帯を含め、すべて筋肉が担っています。
それらを活動的にすれば、声は出しやすくなります。
まずは、優秀な医師に診てもらいましょう。
そう 「優秀」 が大切なのです。
当サロンに多くの痙攣性発声障害の患者様が来ていることは毎度お話させていただいております。
その方々に詳しく経緯を聞くと、意外な事実が浮かび上がってくるのです。
それは・・・
何院もの耳鼻咽喉科に行って、やっと診断されることです。(多い人は8番目の病院でやっと病名が分かったそうです・・・)
声が詰まって出にくい、声が割れる、大声が出ないなど (特に喧騒な場所や電話での発声時) の症状がメインですが、それらを上手く表現できず困り果てる人もいます。
最初の耳鼻咽喉科で 「声帯は問題ない」 「精神的なものです」 と一蹴されるケースが多いこと多いこと。
インターネットなどで調べ、数少ない音声専門病院に行って痙攣性発声障害と診断されます。
しかしながら別の病院に行くと「音声振戦症」と言われ、さらに別では「過緊張性発声障害」と言われることもあります。
同じ病院 (日本トップの大学病院) 内の医師達でさえ診断名がバラバラになり、一体どれが本当なのか患者様が一番困惑されていたこともありました。
まず、一般耳鼻咽喉科では扱う症例数が少なく、器質的に問題がなく機能性ゆえ、概ね見逃してしまいます。
次に、痙攣性発声障害の決定的な検査方法がないため、医師の知識と経験が必要となります。(診断基準の一つにモーラ法がありますが確定的ではないそうです)
何で決めているのか?
主に声門の隙間と発症様態と病歴と声です。(医師は外喉頭筋の痙攣や強直を診ません)
かなり曖昧な判定基準なのです。
それゆえ判断が難しくなります。
また完治に至る治療法が確立されていません。
甲状軟骨形成術や内転筋除去手術は声詰まりを軽減させるだけです。
ボトックス注射は筋を麻痺させ痙攣をブロックできますが、数か月で効果が消えてしまいます。
当サロンには手術後や注射をしながらの患者様も多くいらっしゃっています。
もちろん會田茂樹の施術でも完治には至りません。
むしろ、発声能力を高めて自己治癒能力にゆだねるだけですから効果は知れています。
しかしながら、一旦感得すると自分のものとなりますからコントロールが容易になり、詰まる瞬間に力を抜く方法や発声タイミングをずらす方法などが可能になります。
これらは他の難治の音声疾患 (音声衰弱症、声帯萎縮、声帯溝症など) にも当てはまる部分もあります。
音声衰弱症の場合は筋運動能力を高めることで改善に向かいます。
声帯萎縮と声帯溝症は声帯へ送り込む血液循環を増大させて快方に向かわせます。
しかし快癒はごくわずかで、まったく良くならないことも多々あります。
話を痙攣性発声障害に戻しましょう。
医師からは 「痙攣性発声障害は、どんなに症状が重くなっても息が詰まって死ぬことはないから大丈夫だよ」 と励まされるそうですが、この言葉を嫌っている人も多いようです。
病気発症直後や症状が安定しない時期は不安を払拭する言葉のようですが、病歴の長い人にとっては 「決して治らないよ」 との意味に受け取れる最後通告になってしまいます。
以前は私も使っていた言葉です。
もっと患者様のお辛い気持ちを汲んで気をつけなければと猛省しております。
誠に申し訳ございませんでした。
大勢の音声障害の方々に接してきましたが、周囲の人が思っている以上にご本人は悩み苦しんでいます。
それも、たった一人で。
声に問題無い人には理解し難いためです。
もし、あなたの周りに音声障害の人がいましたら 「声の出ない辛さ」 「小さな声しか出ない苦しみ」 「変な声になってしまう恥ずかしさ」 をわかってあげてください。
心中を察してあげてください。
しゃべって当たり前に感じる 『声』 の重みを再認識していただければ幸いです。
最後に・・・、「お大事になさってください」
無力な私にはこの言葉しかありません・・・
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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)





追記1:優秀な音声専門医を見つける方法は知識や技術はもちろんですが『耳』の良さです。あなたの声を聞いただけで 「声質が前回よりほんの少し良くなっている」 「今日は中音域から高音域に移行する部分のかすれがある」 「通常会話声に艶が出てきたね」 と繊細な変化を瞬時に察知できる先生 (医師) がベストです。




追記2:音声障害の情報は『YouTube』にも載せていますから是非ご覧ください。

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~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2009-12-02 01:16