美声を作る喉頭筋


美声を作る喉頭筋

①やはり最重要は声帯筋です。声帯に関しては病的なものを除き、以下の項目をチェックしましょう。(なお、声帯観察検査に関しては喉頭ファイバーの取り扱いの上手い医師にお願いしましょう)
・声帯筋組織と声帯粘膜組織の運動比率とその可動能力
・声帯の面積
・声帯筋の硬度
・声帯表面の湿度
②次に後輪状披裂筋と外側輪状披裂筋です。呼気を通過させるための声門を構築します。この二つの筋が拮抗的に動いて声帯が開閉します。以下の項目をチェックしましょう。
・各筋の運動性能
・下咽頭収縮筋および輪状咽頭筋のTonusによる影響の有無
・甲状軟骨のポジション(披裂軟骨から頸椎前縁までの距離)
③そして輪状甲状筋。言わずと知れたピッチコントロール(特に高音)の主役。以下の項目をチェックしましょう。
・輪状甲状関節の可動性の有無
・輪状甲状筋の筋腹の様子(垂部と斜部)
・輪状軟骨に対する関節の位置(前方型は声帯Tensionが小さく後方型は声帯Tensionが大きくなる傾向が強い!)
・甲状軟骨周辺筋の硬度(輪状甲状関節可動の阻害因子になっていないか確認すること)
⑤その他、肩甲舌骨筋の瞬時過緊張の有無、茎突舌骨筋の恒常的過緊張の有無、舌骨と甲状軟骨の位置関係、舌骨上筋群の構造と運動力などがあります。また筋肉ではありませんが、甲状軟骨の形状(大きさ・翼角度・厚みなど)も美声には大きく関与してきます。

私たちは何気なく声を出していますが、上記の筋肉や関節が動いて声を作っています。
実際は、さらに呼吸も関与しますから、大層な複雑機構なのです。
これらの運動性能が最大限に発揮した状態に、発声(歌唱)テクニックと歌心が添加されたとき、極上の美声が可能になります。
さあ、自分の声の源を知ってください。
e0146240_483726.jpg





ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)



追記1:正常な声帯にとって、最も手っ取り早い美声獲得は『声帯の運動性アップ』です。粘膜上に水分を与え、それを保湿すれば可能となります。こまめな水分補給(少量/回かつ常温天然水を勧めます)と ボイスケアサロン声専用キャンディ が適するアイテムの一つかもしれません。ただし、このキャンディをなめたからと言って通常会話声まで格段に良くなることはありません。主に繊細な歌声に効果が発揮されます。歌が上手くなるのではなく、声が出しやすくなるだけです。お間違いのないように。また、声の疲労回復にも良いでしょう。



追記2:喉をケアすれば、歌うことだけに集中できます!
必要なことは・・・
①喉の運動能力が最高潮に達したとき、そこに歌唱技術と歌心がのって、本物の歌となる。
②声は、声帯を含め、すべて筋肉から成りたっている。
③筋肉は、柔軟性があってこそ、運動能力が上がる。
④喉をケアすれば、喉周辺の筋肉の柔軟性を得て、運動能力が向上する。
⑤喉の運動能力が向上して自由に動けば、歌も思い通りに歌える。
⑥声を出すことでなく、歌そのものに集中してこそ、人の心を打つ歌が完成する。
⑦さあ、あなたの素晴らしい歌声を待っているひとのためにも、喉を極上に整備しましょう!

声帯は筋肉でできていますよ。
決して鉄やプラスチックではありません。
e0146240_22494231.jpg

素晴らしい声をもつ歌手の極上の声帯を作画した絵(by Aida)




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2009-10-07 04:10