滑舌講座 1


これまで滑舌を良くするには口の周りの筋肉が重要視されてきました。
確かに口輪筋を含む口唇構音関連筋は大切です。
ところが最近は舌骨上筋群が大きく関与していることが分かってきたのです。
特に茎突舌骨筋と舌骨舌筋です。

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開口時には顎二腹筋の運動性も考えましょう。
さて茎突舌骨筋は茎突舌骨靱帯と並走しているため難しいのですが、舌骨舌筋は感覚を研ぎ澄ませることにより自律的運動が可能な筋肉です。
まず舌の奥の下にオトガイ舌筋の存在を意識してください。(オトガイ舌骨筋ではありませんよ!)
それを覆うように周囲に舌骨舌筋があります。
この筋肉の運動性能がアップすると滑舌が良くなります。


検証
舌骨舌筋の硬い人に早口言葉を言ってもらい咬んだ回数を数える
この筋肉を物療と手技で柔軟性を与え、同じ早口言葉を言ってもらい咬む回数を数える
詳しい数値の公表はできませんが、言葉を咬む回数が激減します
早口言葉に慣れないよう違う文章を利用したり、術前後検査を他日に移動したりしても、やはり滑舌は良くなっているようです


手技について
①舌骨に起始する舌骨舌筋の筋腱移行部を探してください
②母指と示指で舌骨を固定し、手技側の母指と示指で筋部と腱部を引き剥がすようにストレッチングしましょう
③弛緩度合いが50%以上に達したら筋部下方に指尖を徐々に進入させます
④母指示指間を狭めるようなマイクロ振動マッサージを行いましょう
⑤繊細な筋肉ゆえ微細な手技が必須です(生卵の黄身を崩さないよう指でつまみ上げるくらいの力加減ですね!)



ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)



追記:なお、上記の特殊な手技は非常に難易度が高く、5年くらい当サロンで研修を積めば実行が可能になるかもしれません・・・



~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2009-10-04 13:53