スカラ座 「ドン・カルロ」


再びおよばれでスカラ座「ドン・カルロ」を観てきました。
喉頭や声を判断できる特等席を用意していただきました。
やはり超一流の歌手は素晴らしいの一言に尽きます。
この演目は長大で18:00から2回の休憩をはさんで22:25まで行われました。
劇内容に感情が流されることなく喉頭を声を研究しました。
実は、ある歌手が思うほど良くなかったのです・・・
声が届かないのです。
もちろん歌は上手い!
しかし感動力に乏しいのです。
じっくり見て聞きました。
その結果、微細な音揺れと、初音と終音の落差があることがわかりました。
また不調をテクニックで無理やりカバーしているため、梨状陥凹と喉頭蓋部の咽頭空間を狭くしてしまい艶(つや)が不足していました。
これらから考察すると、①歌唱またはその他の原因による喉頭疲労 ⇒ ②後輪状披裂筋・外側輪状披裂筋・輪状甲状筋の乳酸代謝障害および硬縮 ⇒ ③喉頭周辺筋運動能力低下が考えられます。(あくまで予想ですよ!)
今回は、この歌手の喉には触れることがなかったためケアしていません。
もしケアしていれば、もう少しだけ良い状態で歌えたのではと思います。
さて、もしケアするなら・・・
開演1時間前に喉頭周辺筋の各ストレッチングを行います。
とくに外頚動脈および上喉頭動脈の血流を増やして疲労物質を除去させるためにソニックを用いましょう。
そして幕間に輪状甲状筋のアイシングとマッサージを行って、筋能力を瞬時にリカバリーさせます。
こうすれば発声運動性がアップし、共鳴腔間も増すため、声の改善が可能になります。





ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)







追記:ある声楽家のワークショップに参加しました。「むむむ・・・、やはり声楽家は独自の固執した観念のみに基づいて発声を解釈している・・・」 師事した先生の方法理論が無二絶対であり、それ以外には耳を傾けようともしません・・・。ある意味スゴイ!
けれども、実際、「本当はもっと声が良くなるに・・・。とても残念なだぁ・・・」と感じる歌手が多いこと多いこと!
≪ 感動させる歌声=甲状軟骨の形状(生まれつき)×喉頭筋運動能力(後天的な獲得が大)×歌唱テクニック(後天的な獲得)×歌心などの感性(生まれつき?後天的にも獲得可能?)≫ ほとんどが歌唱テクニックと感性だけで歌っていますね。
9年連続200本安打の偉業を成し遂げたイチロー選手は、他のチームメイトより早く球場にでかけ、身体能力をアップさせる目的で柔軟体操・ストレッチング・マッサージを日々欠かさず行っているそうです。その基礎能力がヒットを打ち続ける原動力になっているのは火を見るより明らかでしょう。一芸に秀でる人物は基礎をないがしろにしません。あなたも喉頭周辺の運動能力をアップさせ活躍してくださいね。





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喉頭内部を右斜後から見た解剖図 (水色部分が各筋肉です)
甲状軟骨や舌骨に付着する細かい筋肉が多く存在しています。
これらの動きを検査し、極上の喉頭に仕上げましょう。





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2009-09-16 14:24