痙攣性発声障害と電話


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居酒屋や駅プラットホームなど喧騒な場所とならんで電話が苦手とおっしゃる方が多い痙攣性発声障害(SD)。
その苦手な電話にも2種類あることがわかっています。
①携帯電話よりも固定電話が苦手
②固定電話よりも携帯電話が苦手
まず形状の特徴を比べてみます。
最近の携帯電話機はますます小型化し、送話口(マイク)が口元から離れています。
その点、固定電話機は受話器が大きく、送話口が口のすぐ間近にあります。
携帯電話よりも固定電話が苦手な方は、仕事でかかってくるような相手のわからないケースに多く、ベルが鳴るとドキッとするそうです。
そして恐る恐る電話に出てしゃべる際に言葉が詰まってしまいます。
携帯電話の場合は、かかってきた相手が認識できるため準備が容易で、とくに家族や友人は余裕を持って話すことができます。
次に固定電話よりも携帯電話が苦手な方は、固定電話を使う機会が少ない人です。
そして口元から送話口まで遠いため、大きな声で話さなければ通じないとの観念から、声が出し辛くなってしまいます。
これはよく見受ける光景ですが、携帯電話を使用している人を観察すると「何であんなに大きな声で話しているのだろう!?」と感じますよね。
どちらにせよ電話は周波数帯が狭く聞き取りにくい存在ゆえ、話すときもかなりの努力が必要となります。
長電話すると、喉だけでなく身体も疲れるのはこのためでしょう。
ここで電話を使用するときのポイントです。
①受話口(スピーカー)の音量を可能な限り大きくする。
②できるだけ静かな場所で使用する。
③話す前に相手を知り、おおよその内容を決めておく。
④長電話をしない。
⑤この頃の電話機は性能が良いので大きな声は要らないと認識しておく。
⑥途中で水分を補給する。
⑦遠くに居るのでなく、目の前に居るイメージを持ってしゃべる。
なお、声帯萎縮、音声衰弱症、重症の過緊張性発声障害の患者様も同様に訴えます。
ただし、音声振戦症の方は多少違った様子です。
これは精査の余地が残っています。
いずれご報告できればと願っています。
お大事になさってください。




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2009-08-27 08:11