甲状腺手術後の方は姿勢が悪い!?


甲状腺疾患のために手術をして、声が出し辛くなった患者様を診てきました。
全国から多くの方がお越しになります。
そのほとんどの特徴として「姿勢が良くないこと」が挙げられます。
いいえ、良くないと言うよりは「悪い」に値しますね。
なぜでしょう?
甲状腺疾患(腫瘍、バセドウ病、橋本病など)と姿勢は直接関連するのでしょうか。
これは、どのように考えても違いますね。
関連はありません。
では、なぜ?
それは、手術後、無意識のうちに手術部位(患部)をかばう傾向があるからです!!!!!
皮膚が突っ張り、何となく創が気になってしまい、顎を下げ気味で両肩を内方にカールさせます。
それも、知らず知らず・・・
その姿勢では、甲状軟骨は自ずと深奥ポジションを形成し、外喉頭筋を固めて雁字搦め(がんじがらめ)になってしまいます。
これにより、詰まった感覚を得て、声に響きはなく、高音も出ず、話すのが嫌になってしまいます。
甲状腺の手術後は、発声に良い姿勢を保つよう心掛けてください。
発声に良い姿勢は「痙攣性発声障害の胸骨挙上発声および呼吸法」を参考にしてください。

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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記1:美声にとっても姿勢は重要です。不良姿勢により甲状軟骨の可動範囲が狭くなり深奥します。これでは羽交い絞めされながらスポーツするのと同じです。特にTensionを必要とする高音発声は厳しくなるでしょう。美声=美姿勢と記憶してください。(正しい姿勢と呼吸が完全にできるようになれば、踊ったり寝たりしながらでも美声が可能になります)



追記2:鎖骨下筋と大胸筋のストレッチングとマッサージが効果的です。
ストレッチング ⇒ 肩関節を水平に保ち柱などに手をかけじっくり伸ばしましょう。
マッサージ ⇒ 鎖骨下縁に沿って反対示指中指でしっかり揉みほぐしてください。また大胸筋は手のひら全体で優しく円を描くようにマッサージしましょう。




~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2009-08-02 04:06