反回神経麻痺の代償性改善を促進させよう!


甲状腺手術、大動脈手術、頚部前面手術、喉頭外傷、無知かつ過激な喉頭マッサージ、原因不明などによって、声帯の動きを司る反回神経が切れたり圧迫されたりして麻痺を起こすことがあります。
反回神経は再生しても縄状構造ゆえ、正しく元に戻ることが皆無です。
その結果、声帯が動かず開いたままとなり、そこから息が漏れてひどい 「かすれ声」 になります。
会話で聞き取るのが難しいほどの嗄声です。
これでは健康的な社会生活が送れませんし、声を職業にしている人は転職を余儀なくされます。
さて、当サロンには全国から多くの反回神経麻痺で困っている患者様が来ます。
甲状軟骨形成術Ⅰ型や自家脂肪注射などの処置をしても、残念ながら思い通りにならない人も大勢います。
そのようなとき当サロンでは、喉頭機能改善施術を行います。
つまり動かなくなった声帯の、もう一方の運動能力をアップさせ、ギュッと大きく内転することができるようにするのです。
これを代償性運動といいます。
声帯の代償性運動には①血流増加と②披裂軟骨の動きが必須です。
①血液循環が悪いと声帯筋および外側輪状披裂筋への酸素と栄養の供給が減ってしまい、運動能力が低下します。
②輪状咽頭筋や下咽頭収縮筋がTonusになっていると、披裂軟骨尖や小角軟骨が軟部組織に阻止され、スライド性能が奪われ、声帯の代償性運動が不可能になってしまいます。
これらの改善によって、かなりの確率で 「かすれ声」 が良くなり、健全な日常生活を過ごすことができるようになります。(症状や個人差によって回復率は異なります)
この疾患になられた患者様は不可逆性ゆえ大変なご病気だと心中お察し申し上げます。
しかしながら、あきらめなければ改善の可能性が大いにあります。
まずは喉頭の状態を詳しく調べましょう。
e0146240_16212347.jpg





ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記1:反回神経 ⇒ 輪状甲状筋以外のすべての内喉頭筋を支配し、迷走神経から分岐して左枝は大動脈弓まで、右枝は鎖骨下動脈まで下行し向きを反対に変えて上行します。このことから反回神経と呼ばれます。基本的に神経は伝達速度を最速にしたいため最短距離を呈しています。しかし反回神経だけは異なるのです。不思議な存在です・・・



追記2:この代償性運動は、反回神経麻痺に罹患していない場合【健常者】の歌唱力向上や発声能力促進にも活かせます。声は、声帯も含め、すべて筋肉が担っています。喉頭運動能力を高めた状態で歌唱や台詞の練習をすれば、これまでになくグングン上達することは間違いありませんよ。実際、何年もボイストレーナーを変えて習っていたにもかかわらず上手くならなかった人が、喉頭機能を高めてから練習したところ、周囲が驚くほどアッと言う間に歌が上手くなり、遂に念願のプロ・デビューを果たしました!



~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2009-06-14 12:47