SD 声の感覚による改善例


多くの痙攣性発声障害(SD)の患者様の喉頭の動きを撮影し声を録音したものを、何度も何度も見返し聞き返しています。
すると・・・、喉頭の筋肉や声に関して共通の事項に気付きます。
その中で今回は声の感覚についてお伝えします。
大多数は、初音が言い難いため、舌骨上筋群Tightによる舌骨の深奥Positionを形成してしまいます。
そのため、喉頭蓋が押し込まれぎみになり咽頭共鳴空間が小さいような気がします。(SD患者様の喉頭ファイバーでも検証済み)
そこで聞こえをチェックしました。
耳に自信のある歌手やボイストレーナーの協力を得て、それらの音声を評価したところ、最も多い意見が「平坦な音」「二次元的な声」でした。
つまり立体感がない閉塞的な声になっているようです。
SD患者様にその旨を伝え、舌骨上筋群を当サロンで集中的に施術し、自宅でも特別な方法で体操していただき、柔軟性を獲得してもらいました。
さらに、意識的に声を立体的あるいは三次元的にするよう努力してもらったところ、SD疾患が治るものではありませんが、初音が非常に言い易くなり詰まり感が減った様子を確認しました。
SDには内転型と外転型、それらの混合、そして軽症から重症まで様々なので、一概に効果があるものではありませんが、声の感覚を養って改善の道筋をつけるには良い方法かもしれません。
今回は『○○的』の文字が多く踊る“感覚”中心の記事でした。
SD改善にはいろいろな方法があると考えます。
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SDをお持ちの患者様の何らかのお役に立てればと願って日々研究に勤しんでおります。
お大事になさってください。




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)





追記:立体的あるいは三次元的な声を出すには、喉頭だけでなく胸郭による呼吸法も大切です。ポイントは、①胸鎖関節の可動性、②鎖骨下筋の運動性、③肋椎関節の可動性、④内外肋間筋の柔軟性、⑤姿勢、⑥肩こりや腰痛が少ないことなどでしょうか。胸郭体積を増やせば横隔膜の上下運動が活発になります。そう、横隔膜の支えが可能になってきます。その結果、呼気量が増えます。會田茂樹の胸郭施術によって肺活量が3~10%増えるデータもあります。皆さんも呼吸を大切にしましょう!



~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2009-05-20 13:55