外喉頭筋の観点からビブラートを解く


Akira先生にビブラート様発声をしてもらい、その際の喉頭周辺状態および輪状甲状筋の動きを見ました。【写真1】
また、甲状軟骨上端に圧をかけて輪状甲状関節の動きを阻害したり【写真2】、輪状軟骨を押し上げて声帯筋を他動的に過伸展させたりして【写真3】、本当に筋肉が関与しているかを検証しました。
まずは、ユーチューブの動画でご覧ください。







【写真1】
e0146240_16152483.jpg

ビブラート発声には輪状甲状筋が連続運動します。その様子がビデオではっきりと確認できます。したがって輪状甲状関節の動きが悪かったり可動範囲が狭かったりする場合は、ビブラートが上手くできないことになります。まずは輪状甲状関節が正しく動いているかどうかを確認してください。


【写真2】
e0146240_16154817.jpg

甲状軟骨の上端を押さえることで輪状甲状関節の動きを制限し、かつ、胸骨舌骨筋と甲状舌骨筋ならびに舌骨甲状軟骨間膜の動きを封じ込めました。これによってビブラート様発声ができなくなります。


【写真3】
e0146240_1616846.jpg

輪状軟骨を押し上げ、輪状甲状関節を強制的に屈曲させます。これによって声帯がギュッと伸びて高音発声に転じます。しかしながら強固な固定ゆえ、輪状甲状筋の動ごきはなくなり、ビブラート様発声は不可能になります。このビデオでもOver tightとなってコントロール不能状態になっている音声であることがよく分かります。


ビブラート発声には、①輪状甲状関節の可動性能と、②輪状甲状筋の筋活動力が重要!



ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)





新事実を追加
美しいビブラートには、輪状甲状筋だけでなく、強く精密な呼気(呼気圧)も必須。この記事をアップした2009年は「輪状甲状筋>呼気」と考えていましたが、解剖触知や各種実験の結果、2013年では「輪状甲状筋<呼気」と考えを改めています。やはり呼吸は声の原動力なのです。呼吸を磨きましょう!




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2009-05-06 11:06