喉ニュース ~序章~

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≪良い声への入り口≫
 

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~喉ニュース読前のご案内~ 
喉ニュースは、外喉頭の筋肉とその動きから考察して声を解いた記事です。発声に関与する軟部組織は、数も動きも感覚も曖昧で、個人差が非常に大きい特徴があります。それゆえ、医科学的対象になりにくく、深く研究されていません。また、声を芸術として捉えた場合、さらに正確性の探求が難しくなります。もちろん、喉の病気の治療についても扱っていません。これまで独自の観点から相当な時間と量の研究と実験を重ねてまいりましたが、内容には、あて推量〔仮説〕や間違い〔謬見〕も多数あるものと真摯に認識しております。その点をご考慮いただきお読みください。なお、誤りや新事実が発覚した際は可能な限り削除・訂正・追記を繰り返しています。この先も、ブレることなく発声の真実を求め、さらなる練磨精進をお約束申し上げます。
會田茂樹 (あいだしげき)




~各種情報~ 

《免許》 
●柔道整復師 〔国家資格:免許証第1833号〕 昭和60年取得

《所属学会・団体組織》 
●日本音声言語医学会
●日本ボイスアドバイザー協会【主宰】
●日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
●ボイスメンテナンス研究所【代表】
●Voice Foundation (米国)
●音声音響研究所~VSC3~【所長】

《業務》 
●ボイスケアサロン院長
●1990年 初院開業
●過去に、一色クリニック形成外科・耳鼻咽喉科、はぎの耳鼻咽喉科、東京ボイスクリニック品川耳鼻いんこう科、米国メイヨークリニック喉頭機能外科教室などで、専門外来の担当や研究・実験
●外喉頭ボイスセラピー
●嚥下ストレッチ(無償のボランティア活動)

《取材・掲載実績》 
●NHK(テレビおよびBS)
●各民放TV
●東京FM(ラジオ)
●共同通信社(新聞各誌)
●The Japan Times(英字新聞)
●講談社ブルーバックス(自然科学新書)
●週刊文春(週刊誌)
●その他、テレビ番組制作会社 、芸能プロダクションへの協力多数あり




~最初に声の真理を知ろう
空気が流れなければ声帯は振動しない。つまり、声を出すには相応の呼気が絶対必要。そして、ベルヌーイの定理と、声帯の四大行為〔①開閉、②伸縮、③硬軟、④厚薄〕によって音源が作られ、その脆弱な音を良音に作り上げるのが5つの共鳴腔。喉頭室・梨状陥凹・咽頭共鳴腔・口腔共鳴腔・鼻腔共鳴腔、中でも舌骨の奥〔頚椎方向〕に在る咽頭共鳴腔が最重要となる。何故か? 一言で答えるなら、空間〔大きさや形状〕を任意で変えることが可能だから(個人差あり)。その空間を構築するには、喉周辺筋の柔軟性が不可欠。やはり発声は運動…。これらの一連の条件が揃ってはじめて他者を魅了する美声が完成するのである。

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~重要事実~ 
《喉ニュースは80%の真実と20%の仮説〔誤り〕から成る》 
記事は私見であり、内容に関しての保障や責任は持ちません。自己判断でお読みになったり試したりしてください。質問・意見・謬見の指摘をいただいても、一律一切対応しておりません。サロン内でお尋ねになっても解答できませんので、ご了承ください(サロンは施術の場であるため)。また、オリジナルの写真や作画以外は法に則り購入したものです。喉ニュースの全ての無断転載をお断り申し上げます。なお、喉頭ファイバー検査、レントゲン・MRI・VF検査の画像は、すべて医師によるものです。

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~どこから来ましたか?【Where did you come from?】~ 
全国各地(海外を含む)からお越しくださり、心より感謝申し上げます。来訪時は力の限りを尽くして最高のアプローチをご提供させていただきます。ご期待ください。

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1600万アクセス(UU)達成 ! 
2008年3月8日からスタートしたサイト『喉ニュース 』が、1600万カウント(UU)に達しました。多数ご訪問いただき、心より感謝申し上げます。まだまだ稚拙な内容ですが、さらに練磨精進し、皆様のお役にたつ施術と情報をご提供していきます。本当にありがとうございました。
ボイスケアサロン  會田茂樹 (あいだしげき)

※ 最新訪問者数:16,029,767 ※

~2016年9月2日01:30時点~ 

※アクセス数と訪問者数の違い※
1人が1日に5ページまたは5回見たとき、5カウントと数えるのをPV(ページビュー)と称し、1人が1日に何度見ても、1カウントと数えるのをUU(ユニークユーザー)と称します。前者の数値がアクセス数、後者が訪問者数となります。喉ニュースを載せているエキサイトブログは、UUの訪問者数を利用しています。レポート解析は数値の閲覧のみで、内容に関して手を加えることができません。数値の信ぴょう性や誤差はエキサイトブログにお尋ねください。
 

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2016年9月2日01:30のカウンターコピー(by excite)
 





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声質が良くなると・・・

歌を上手く聴かせられる

皆に好印象を与えられる

人生を謳歌してください
 





喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき

 
# by aida-voice | 2016-12-02 03:02


先日、孫の話題を掲載しました。
なぜ、載せたのか?
実は、乳幼児の声の研究に、わたしの孫たちにも参加してもらっているからです。
赤ちゃんの声って大きく通る。
そして、泣き疲れはあっても、声枯れはない。
おっさんのようなガラガラ声の赤ちゃんに出会ったことがありますか?
それらを解明するため共同研究しているのです!《微笑》



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追記:乳幼児の甲状軟骨って面白い。頭蓋骨と同じで柔らかい。さらに特筆すべきは、共鳴腔の大きさ。身長比較で成人より値が大きくなる。加えて軟部組織の水分含有率も高く、柔軟性に富んでいる。まさに発声に適していると言って過言ではありません。なお、蛇足ですが、50代くらいになると甲状軟骨は骨化し始めます。こうなると『甲状軟骨』でなく『甲状骨』と改名しなければ・・・








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# by aida-voice | 2016-12-01 00:09

特報


有名なボイストレーナー&ボイスアドバイザー上席のAkira先生が3冊目のご著書を上梓されました。
題名は『3オクターブは当たり前! 喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド』
ますます磨かれる理論と技術。
是非、ご一読ください。



詳細情報

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# by aida-voice | 2016-11-30 11:07


本日19時スタート「日テレ系音楽の祭典ベストアーティスト2016」に出場するアーチストのご活躍をお祈り申し上げます。


準備は万全ですね。


さあ、最高の声を全国に届けてください!



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喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
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# by aida-voice | 2016-11-29 12:47

お願い 

カンパ(募金)・・・
過去に、通院者様から研究費の寄付を何度かいただいたことがあります。
喉ニュースの読者からもお申し出をいただきましたが、丁重にお断り申し上げていました。
やはり見ず知らずの方からいただく訳にはいかないとの気持ちゆえでした。
しかし、このところの研究内容の濃厚さに伴い費用が枯渇しています。
医師や大学研究者は各種補助金制度がありますが、ボイスケアは医療として認められていないため、国や医療業界からの援助はありません。
現在、皆さまから頂戴した施術費の55%以上を研究費関連に使わせていただいておりますが、それでも足りません。
経費や給料を削り、貯金を切り崩し、借金しながら研究を続けていても、太刀打ちいかない状態です。
もし「援助してやろう」とのご奇特な方がいらっしゃいましたら、お手数ではございますが、カンパとしてお振り込みくだされば幸甚です。
身勝手なお願いで恐縮でございますが、声の未来のためとお考えいただき、千円でも一億円でも結構です。《笑》
お気持ちをいただければと存じます。
喉ニュースは、あなたと一緒に育てていくことにほかなりません。
有益な記事を書き続けるためにも、何卒、よろしくお願い申し上げます。

カンパ方法
正しく税務申告をするため、振り込みでお願いします。

振込先 
三菱東京UFJ銀行
東(ヒガシ)支店
普通 4553285
アイダシゲキ

※振込依頼人名の欄は、「カンパ〇〇〇」と、必ず先頭にカンパの3文字を記載してください。
〇〇〇は、未記入でも、本名でも、芸名でも、架空名でも構いません。

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注1:皆様からご寄付いただいた金額は正しく税務申告しております。(寄付金から税金を納付した残りが研究費となります)


注2:当サロンは公的法人でないため、寄付金控除はございません。なお、銀行の振込明細書をもって領収書とさせていただきます。


注3:一旦支払われたカンパ金は返還できませんので、熟考してからご寄付くださいませ。




喉ニュースは、あなたが育てるのです!!! 

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追記:喉ニュースをはじめ、関連するサイトは、すべて広告なしで運営しています。それは…、常に読みやすく、真剣にご覧いただいている、皆さまのため。また、その考え方から、一貫して閲覧無料のブログにしています。ご理解ご協力をお待ちしております。




喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき

 
# by aida-voice | 2016-11-28 00:27

圧嗄声の解消方


答えは明快です。
LDPの改善。
最初にLDPの状況を正確に知る必要があります。
程度や型(上部や下垂など)ですね。
それぞれに応じた適切なアプローチを施さなければ効果は期待できません。
かすれ声が気になって耳鼻咽喉科へ行き「喉に病気はないが、やや声門が開いている」と言われた方は、圧嗄声(あつさせい)の可能性もありますので、一度、外喉頭をチェックするとよいでしょう。




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追記:圧嗄声(あつさせい)とは、喉頭が深奥化して披裂軟骨小角に圧が加わり、披裂軟骨が回転およびスライドを強要され、声門が開大した際に生じる息もれやかすれ声のこと。





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# by aida-voice | 2016-11-28 00:05

重要 


あなたは、喉が詰まる、何となく息苦しい、不快な喉の圧迫感、つばや水が飲み込みにくい、飲み込むときゴリゴリ音がする、声がこもる、大きな声が出ない、風邪でもないのに空咳や咽(むせ)が多いなどはありませんか? 

もしかするとLDPかもしれません。
それは、喉の筋肉が硬くなり、舌骨・甲状軟骨・輪状軟骨が頚椎方向に移動すること。
そのように喉頭が深い位置にあることを、LDP(Larynx Deep Position)と言います。
訳すと、喉頭深奥ポジション。
そう、Larynxは喉頭、Deepは深奥、Positionは位置ですね。
実は、この状況は、確定的な病気ではありません。
耳鼻咽喉科や整形外科へ行っても、病気として取り合ってくれません。
いろいろ調べても、どこにも異常がないから。
もし『声が出ない』『痛い』『腫れている』『食べ物を飲み込めない』など、明らかに病気やケガと判断できるなら、医者から「これは治療が必要だ」と、すぐに精密検査や処置を行います。
しかし、日常生活に支障をきたしていなければ、「様子を見ましょう」「気にしないように」と諭されるだけ。
くどくどと申し立てると「それほどなら、一度、心療内科や精神科で診てもらってください」と突き放される始末。
家族や友人からも「きっとストレスじゃないの」「疲れているだけよ」「自律神経が高ぶっているのね」と気に留めてもらえない。
困り果て、漢方薬(例えば武田薬品工業のストレージなど)、鍼灸、瞑想、ついにはお祓い(おはらい)まで試すひともいます。
それでも解決しない。
こんなとき、当サロンがお役に立つかも。


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LDPには評価の指針があります。
①声の様子:こもっている、響きがない、声量が小さい、嗄声(かすれ声)が存在、滑舌が悪いなどがあります。
②喉の見え方:深く入っていると、喉頭隆起が見えにくい状態や甲状軟骨板縁に沿ってくぼんだ部位を確認できます。また、発声時頚部ジストニアが否定される肩甲舌骨筋Floatingのケースも、ほぼ100%LDPを誘発します。
③クリック音〔グライディングテスト陽性〕:甲状軟骨を押し込まず、左右に移動(グライディング)させると、コリッとかゴリゴリっと雑音を生じます。これをクリック音と呼称しています。なお、甲状軟骨外縁および披裂軟骨小角が頚椎前縁に直接こすれあっているのではなく、その間の軟部組織が介在して造音されます。重度の場合はクリック音時に痛みを伴うこともあります。
④筋硬度計の計測値:30Tone以上がLDPの可能性を有します。エリートボイスユーザーは10~20Tone、一般の方は20~30Toneが一応の目安です。なお、20Tone以下は、喉頭は主に4本の懸垂機構で中空につりさげられているため、喉筋の硬さではなく喉の動きのスムーズさを表しているとお考えください。50Toneを超えると、四六時中、喉の圧迫感や詰まり感を覚えるようです。
⑤咽(むせ)の頻発:風邪や気管支炎でもないのに、日ごろ、咽が多い。実際は、自分自身よりも他者に指摘されて気づく程度の軽い場合が多い。
⑥マウスノイズ現象:舌骨が上奥移動することで舌が圧迫されて口腔内に接触する雑音が生じます。
⑦歌唱の制限:歌唱時、ⅰ高音が出ない(出しても金属音的高音)、ⅱ音域(レンジ)が狭い、ⅲ音色が暗い、ⅳ響かない、ⅴブレスが短い、ⅵリズム感が悪い(全身のリズム感はあっても歌唱になるとダメ)etc.
これらから判断します。〔当サロンは医療機関ではないため、診断や病名を決めるようなものではありません。LDPは病気ではなく、喉頭の状態を示す造語で、単なる筋肉の“”のようなものです…〕
加えて個人差が大きいのも特徴です。


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さて、LDPは自然改善するか否か。
程度が軽かったり経過が短かったりする場合は、深呼吸・積極的なリラックス行為・頚部のストレッチング・十分な睡眠などで回復します。
このレベルならば、本人もLDP状態に気づいていないことが多いですね。
ところが、長期間にわたって放置すると、LDPが固着化します。
その根本は、筋肉の特性にあります。
筋肉は、縮む役目(運動)を担っています。
縮むことがメイン。
逆に自分の力で伸びることがほとんどできません。
つまり、縮んだら縮みっぱなし。
そして、その縮んだ状態で硬くなります。
カチカチになっていきます。
それを阻止するのが拮抗筋。
相反する方向へと他の筋肉が縮んで引っ張られます。
こうしてシーソーのように動きています。〔拮抗作用〕
ここで重要なことが一つ。
喉頭の周辺の筋肉には明確な拮抗筋が少ないのです。
主に、頚椎方向へのベクトルを持った筋肉が多い。
つまり、力が入れば入るほど深奥化現象を呈します。
そして、ついに自己の回復力では戻らなくなってします。
加えて困ったことに、二十数本ある発声関与筋は、存在も運動の感覚も持ち合わせていないこと。
もし、感覚がわかるようなひとがいれば、例えば、音階のドとラを発するときに使う筋肉の違いを正確に感じ取ることができるはず。
そんな人はこの世にいません。
結果、硬くなっている、縮んでいる、などに気づかないのです。
これがLDP 。
なお、どんなに進行しても、完全に固まって動きがなくなり『声が出ない』『息ができない』『嚥下・摂食が不能』のような重篤な状態になることは決してありません。
放置しても何の問題もありません。
ご心配なく。


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歌手・声優・アナウンサーやプロでなくとも声を大切にするひとには、ここからが重要。
TV番組『たけしの本当は怖い家庭の医学(朝日放送)』ではありませんが、LDPを放っておくと、ボイスユーザーにとって怖い結果になりますよ。
それは、声質の低下。
LDP状態が長く続くと、以下のようになります。
①喉が奥まることで、共鳴腔を狭くする。とくに舌骨後方の咽頭共鳴腔がかかわると、声の響きや音色が大きく損なわれる。
②舌骨甲状軟骨間が狭小化して上喉頭動脈の血流が低下。これにより声帯周辺への酸素・栄養が不足し、分泌液も減少。結果的に、発声のスタミナがなくなり、喉が乾燥しやすくなる。〔乾燥によって粘膜が脆弱になり風邪やインフルエンザにかかりやすくなる〕
③発声関連筋の硬化に伴い、舌骨上筋群も悪影響を受け、言葉をかみやすくなる。つまり、滑舌が悪くなる。
④披裂軟骨小角部が圧を受け、外側へのスライドや回転を強いられ、声門が開いてしまう。結果、声がかすれてくる。〔枯声の発現〕
⑤輪状軟骨部の深奥化により迷走神経の一部が圧迫され、緊張を伴う本番時に空咳や咽(むせ)が頻発する。〔マイクを前にして、無意識に小さくゴホンとかムムッと鳴らしているプロボイスユーザーを多数確認〕
⑥発声に力をこめるため声帯結節になりやすい。実際、声帯結節のほぼ100%は過緊張性発声を伴うLDP。さらに過使用による微細な出血が声帯筋と声帯ヒダの間に溜まりポリープに発展するケースも多い。
どうです、声を大切にしているあなたには、とっても怖~い話でしょ。


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LDPに関し、よく質問を受けます。

「なぜLDPになるの?」
多くの原因はわかっていません。
体が硬いという言い方と同じで、癖としか言いようがありません。
よって疾病に該当しないゆえ、案ずるには及びません。
少数ですが、発声のオーバーワーク(運動部で大きな声出しを強要された、ボイストレーニングで無茶な練習を繰り返した、カラオケで長時間歌い過ぎた、能力を超えるハイトーンを出したetc.)、外的な加圧(首を絞められた、スポーツや交通事故で喉を打った、腹筋をやり過ぎたetc.)があります。
また、意外に多いのが、甲状軟骨の形状によるLDP。
広角で大きな甲状軟骨は、声帯長が短く高音に適していると同時に声帯面積が広く低音にも有利。
音楽にマッチした秀逸型。
しかしながら甲状軟骨両翼の幅が頚椎の横径を超えるため、深奥化した場合、より奥まって典型的なLDPになりやすいと考えられています。

「改善できるの?」
ボイスケアで改善は可能です。
ただし、程度や経緯による個人差が大きいため、確約はできません。

「回数は?」
早いひとで2~3回の施術、遅いひとは2~5年、途中であきらめる方も少なからずいらっしゃいます。

「何をするの?」
これも状態に応じて異なりますが、専用機器(のど筋ストレッチング牽引機、発声関与筋リラクゼーション超音波、発声力向上微弱電流、のど運動性アップ赤外線レーザー、その他)と手技(ピンポイントマイクロストレッチ、舌骨引き出しアプローチ、輪状甲状関節モビリゼーション、その他)を駆使して改善に努めています。

「この辛さがお前にはわかるのか?」
この問いに、わたしの過去の経験を伝えます。
是非、【喉が詰まる… 私の症例】をご熟読ください。
十二分に理解しております。
ゆえに一緒に考え乗りきりましょう。




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喉の詰まりを感じない
 


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典型的な LDP 状態
 


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比較しやすいよう横に並べました=甲状軟骨と頚椎の距離を比較してください
 





追記1:米国のメイヨークリニック喉頭機能外科セミナーで、軟部組織とLDPの関連を研究しました。以下はLDP と予想される摘出喉頭(解剖は医師・検証は會田)のスケッチ図。親指付近に触れる筋肉が硬直して声帯ヒダの開閉がスムーズでない状態。

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追記2:耳鼻咽喉科では「どこにも問題ない」や、あえて診断名をつけるなら「喉頭異常感症」「咽頭神経症」「共鳴障害」と言われるケースが多いようです。




追記3:LDP には長期に渡って慢性的に固着しているものから、緊張やストレスによる一過性のものまで、さまざまなケースの存在が確認されています。LDP状態になって時間が経過すればするほど改善も長引きます。「もしかしたらLDPではないかな?」と疑うひとは、早めの検査をおすすめします。




追記4:耳鼻科的問題や心療内科・精神科的問題で喉が詰まる場合、つまり病気は、それらの専門の医師にご相談ください。当サロンでは対応しておりません。




追記5:ポジションによるLDPの種類。舌骨のみを「上部LDP」、甲状軟骨のみを「中部LDP」、輪状軟骨のみを「下部LDP」と呼称。さらに、加齢による筋力低下と喉頭深奥を伴ったケースが「下垂型LDP」となります。




追記6:LDPにより喉の詰まり感が増すと…、ゲップが多くなったり吐き気をもよおしたりするケースも多々あります。




~メッセージ~ 
内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。 




Past Article Reorganization 
初投稿日2012年2月10日





喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
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# by aida-voice | 2016-11-27 17:44

無駄話 《孫と昼寝》



~ つまらない無駄話ですからスルーしてくださいね ~




昨日は午後から久しぶりのお休み。

日差しあふれる暖かい部屋で、孫と一緒に昼寝をしました。

寝姿が似ていると、娘がスマホで写真をパチリ。

さあ、再び研究と施術に没頭しましょう。

多忙な日々ですが、声と喉と音楽が楽しくて仕方ありません・・・




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# by aida-voice | 2016-11-27 16:37



食事で声を良くする情報


新記事が投稿されました。

まさしく声食同源 




豚肉と塩麹(しおこうじ)で寒い冬を乗り切ろう!



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ときどき旬の食材でない紹介があります。これは、旬の時期に、何度も調理し、何度も声との関係を調べたのちに、記事をアップするためです。ご了承くださいませ。



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注:この食事による声の状態は個人差があり、主に製作者の感想です。あらゆる責務を負わない旨をお伝え申し上げます。
 


監修: Mo~Ri 

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# by aida-voice | 2016-11-26 04:12


皆さんもご存じの甲状軟骨は、声帯ヒダを入れる大切なケース。
実は、この甲状軟骨内に、ヒトが持つ5つの共鳴腔の最初の空間である喉頭室が存在するのです。
とっても小さな空間ですが、声帯ヒダと前庭ヒダ(仮声帯)の間にあり、声の音色に対する方向性を定める大事な場所なのです。
つまり、音声第一加工場。
また、甲状軟骨の形状には個体差があります。
大きかったり小さかったり、甲状軟骨翼の角度が鋭角であったり広角(鈍角)であったり、甲状軟骨板が厚かったり薄かったり・・・
この個体差によっても、喉頭室の形状が変わり、それぞれ音作りも変化します。
ただし、すべて個性ですから、どれが良い悪いはありません。
個人的な見解となりますが、2万人以上の喉頭と声の関係を調べてきた結果、理想形は、①大きな甲状軟骨(アップライトピアノよりグランドピアノ)、②広角または広角傾向(声帯ヒダの長さは短くなって高音発声が有利でありながら声帯ヒダの面積が広くなって低音発声にも有利)、③甲状軟骨板が厚い(ペラペラの木で作ったスピーカーで美しい音は困難)、④全体像が端正(いびつに変形させた楽器で良音は奏でられない)と感じています。



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追記:ヒトの5つの共鳴腔とは、声帯ヒダから近い順に、喉頭室(こうとうしつ)、梨状陥凹(りじょうかんおう)、咽頭共鳴腔(いんとうきょうめいくう)、口腔共鳴腔(こうくうきょうめいくう)、鼻腔共鳴腔(びくうきょうめいくう)です。そう、空気が流れなければ、声は生成されない。音は空気の粗密波【振動】なのですから。歌は空気の芸術なのです…





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# by aida-voice | 2016-11-24 00:14

喉頭予想図一例

精密な触知とビデオ検証により喉頭の予想図を描きます。
その一例を、ご本人の承諾を得て、供覧します。


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あなたは自分の 喉=楽器 を知りたくありませんか?





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# by aida-voice | 2016-11-23 06:13

声の短問短答【続編】458

「私は〇〇県に住んでいます。私の近くには声の施術者が居ません。どうして居ないのでしょうか?」

ボイスセラピストとして発声力を高める外喉頭の施術を行うには四つの条件が必要なのです。

医療系の資格を有し、長年、実務で軟部組織に触り慣れていること
ちなみに、わたしは柔道整復師として、8年間の下積み、その後10年間の接骨院経営を行ってきました。
初院開業の立地と運のおかげで、最高一日234人、平均一日約180人の患者様が来る接骨院となりました。
ここで実に多くの方々の四肢躯体に触れさせていただき、軟部組織の素晴らしさを知ることができたのです。
また、スポーツ系施術も研究し、近隣女子大学体育系クラブのフィジカルトレーナーを務めさせていただいた経験もあります。

十分な外喉頭の研究を行っていること
この分野が未開であるため、そして、あらゆる面で曖昧なため、自身で開拓しなければなりません。
そう、教科書が無いのです。
さらに、ボイスセラピストと称するには、海外での摘出喉頭の触知実験や優秀な音声専門医との連携が不可欠。

声(音)を聴き分ける耳の能力を有すること
生成物が音声ゆえ、耳が良くなければ、何も始まりません。
私事ですが、中学時代からHi-Fiオーディオにのめりこみ、声楽を学び、音楽三昧の日々を過ごしてきました。
ほんの小さな音の変化も見逃しません。

指先の触覚に長けていること
発声に関わる小さく繊細な軟部組織を探り出す能力がなければ、ボイスケアは成り立ちません。
わたしも、日々、指先の錬磨を行い、手指を保護するよう心掛けています。

上述の四項目すべてを満たして初めて真のボイスセラピストになれます。
実際、なかなか大変な業です。
本気で声が好きでなければ達成できません。
よって、声専門の施術所がほとんど無いのも頷けるのではないでしょうか。




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追記1:多くの柔道整復師の先生から集患の教えを請われ、2002年、リフレックスラボ社から、ビジネス書「患者を2倍に増やす法則 = はやる接骨院整骨院にするための条件」を出版したことがあります。すでに廃版で、唯一、国会図書館にあります【お恥ずかしい話です…苦笑】




追記2:質問と同じような内容ですが、ときどき「住んでいるそばで声専門の施術院はありませんか?」「東京以外でボイスセラピストの先生を教えてください」と訊かれますが、残念ながら知りません。




追記3:「声の病気を治して欲しい」とか「歌を上手くして欲しい」とおっしゃる方もいますが、ここは喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーションを行う場所。基礎声力を高めるのみ。そのようなご要望にはお応えできていません。声の病気は医師に、歌の技術はボイストレーナーに、それぞれ依頼してください。





喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




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# by aida-voice | 2016-11-22 08:23

喉頭の運動性は万能


喉頭の運動性が高まると・・・

かすれ声もつまり声も、ごまかすのではなく、活かしてよりレベルの高いアートへと昇華させることができるようになるのです。

これってすごい能力ですよ。

一般的にはマイナスである状況をプラスへと変えてしまう。

こんなスーパーアビリティを育成するのが、ボイスケアサロンの役目なのです。



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追記:なお、ボイスケアを受けたからといって全員がトップアーチストとなって地位や名声を獲得できるわけではありませんからね。一般スポーツと一緒で、誰もがイチロー選手や錦織選手のようになれるものではありません。喉頭の運動性の他に発声の技術や『強運』も必須。





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 ボイスケアサロン
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# by aida-voice | 2016-11-21 00:13




Hi-Fiオーディを語るとき、最も大切なものがあります。
それは電源。
「電気が無ければ動かないよ」と言う意味ではありません。
電源は音質を大きく左右するのです。
スピーカーやアンプは個性としての音質に変化を与えますが、電源は音を成立させる根本的な音質に関わってきます。
給電能力の劣化、ノイズや振動の混入など、音の質を下げてしまう要因がたくさんあります。
それゆえ、最先端化学を駆使した高額な電源ボックス(電源タップ)が販売されているのです。
もし、極上ピュアなサウンドをお求めでしたら、クリプトンやオヤイデの商品をお薦めします。
さて、声も同じ。
電源に相当するのが呼吸です。
そう。声の源。〔つまり声源!〕
空気が流れなければ声帯ヒダは振動しません。
今一度、呼吸の大切さを見直してくださいね。



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追記1:現在、音声音響研究所で使用している電源およびコード類は、エーイーティー HHL AC EVD/1.8、ゾノトーン 6NPS-3.5MEISTER、、ゾノトーン 6N2P-3.5BLUEMEGANE、ワイヤーワールド エレクトラ パワーコード 1.0m、オヤイデ OCB-1 Exs[電源ボックス]、オーブ HC-T150C/1.5×2、ワイヤーワールド オーロラ パワーコード 3.0m、ピーエスオーディオ P3/SILVER [クリーン電源システム]です。



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追記2:可能な限り良い “音” を聴いてください。ヒトは聴いた音に似せる傾向があります。駄音を耳にすれば駄声に、美音を耳にすれば美声になるのです。これがミラー効果。音響で迷ったら、是非、是非、無理してもグレードの高いシステムを選んでください。声を大切に考えるひとなら、最終的に、きっと損はしませんよ!





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# by aida-voice | 2016-11-20 00:19


ボイスケアサロン声専用スーパーキャンディが新しくなったのを契機に、さらなる新キャンディが完成しました。
最新プレミアムブラックキャンディ!
この飴によってスルスル思い通りの声が出てきます。
今回、この最新プレミアムブラックキャンディをプレゼント(お一人様一個)します。


条件
① 2016年11月18日~2016年12月月31日に再来された方
② 防音室内でご要望された方のみ【欲する旨を仰らない限り差し上げません】


是非、ゲットして最高の声(歌)を披露してください。




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追記1:このプレミアムブラックキャンディは非売品です。研究のために作り上げた逸品。販売するなら、軽く一個1,500円以上の最上級品です。なお、配布数に達した場合は予告なくプレゼントを終了します。




追記2:毎年恒例となりますが、12月30日および31日は、NHK紅白歌合戦に出場される歌手専用枠となります。





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# by aida-voice | 2016-11-18 00:37

門弟募集 さあ来い!

會田茂樹は正当なボイスケアを継ぐ門弟1名を募集中。 


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わたしと同じハードスケジュールをこなしていただきます。 




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条件は以下。
①医療系国家資格を有し5年以上の実務経験があること〔新卒不可〕
②指先の触知能力に長けていること
③聴覚能力に長けていること
④365日休みなく従事(研究と施術)できること
⑤発声医科学を熟知していること
⑥音楽の知識が豊富であること
⑦歌や声が大好きであること
⑧進取に富んだ気質であること
⑨長く厳しい修練に耐える精神を持っていること
⑩すこぶる健康体であること〔無遅刻無欠勤〕
この10項目すべてを満たす「我と思うひと」は是非ご連絡ください。
繊細な発声関与筋を探り出して極上の声を作り出すボイスケアは、生半可な修行では獲得できません。
しかし、血のにじむ努力の結果、相応の技術と耳を習得すれば、日本トップレベルのボイスセラピストになれます。

採用試験 
1次:履歴書、国家資格免許証の写し、小論文(当サロン規定の様式)の提出
2次:ボイスケア口頭試問、ボイスアドバイザー試験【満点必須!】、触覚テスト、聴覚テスト、音楽テスト、発声テスト、手技テスト、英語&英会話テスト
3次:会食面談〔人間性とマナーのチェック〕
4次:1ヶ月間の試用就労〔薄給あり〕

男女年齢は不問です。
エントリーは、まず営業時間内に電話ください。
03-5449-6627會田まで!


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追記1:これまで数名の候補生がチャレンジしましたが、全員途中リタイア。現段階では誰一人として成し得ていません。君のエントリーを待つ!



追記2:就職の形態ではありません。ボイスケアの超絶技巧を身につける修練なのです・・・



※2016年1月より募集開始




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# by aida-voice | 2016-11-17 08:03

声の短問短答【続編】457

「喉ニュースはボリューム満点ゆえ、何から見れば良いのか教えてください」

はい。
喉ニュースは記事数も多く、ときに重要な内容、ときにくだらない話もあり、どこから読めばよいかわからない。
そこで、次の方法をおすすめします。


声の初心者
まずは、喉辞典の「My Best Nodo-News」をお読みください。
ここにエッセンスが載っています。
可能なら全部!
次に、知りたい事柄や自分の状態に関するキーワードを、喉ニュース内の検索欄からお調べください。
これでかなり勉強できます。


声に詳しい方
まずは、喉辞典の五十音順の項目の中から、知りたい事柄を見つけましょう。
次に、喉ニュースの過去記事をかたっぱしから精読してください。
くだらない記事の中に、大切な内容が含まれているケースも多々あります。


煩雑で量も多いため、読みにくいとは存じますが、是非、ご活用ください。
外喉頭医科学から考察した、最初で最高のマニアックなサイトであると自負しております。




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追記:なお、まだまだ未開拓の分野ゆえ、研究の日進月歩により、過去記事の中には間違った内容もあることをご了承ください。





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# by aida-voice | 2016-11-15 10:52

声の短問短答【続編】456

「26年もやっているのですね!?」

はい、初院から数え26年以上が経過しました。
なお、軟部組織を専門に研究して32年。
そう、すでに老舗(しにせ)。
これからも「老舗の安心感」と「最先端の施術」をご提供すべく、さらに精進します。





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# by aida-voice | 2016-11-14 00:41

声の短問短答【続編】455


「上咽頭収縮筋と中咽頭収縮筋と下咽頭収縮筋と輪状咽頭筋を探り分けているって本当ですか?」

はい、精緻な触知でおおむね判別できます。
摘出喉頭(解剖は医師)によって検証しているため、ある程度は正確だと自負しています。
ただし、例外〔レアケース〕が多いのも外喉頭の特徴ゆえ、完全無欠ではないことを付記しておきます。
さて、探る手法です。
甲状軟骨板後端に指先の一点を当て、縁に沿ってスッと滑らせていくと、筋線維の走行が変わったり乱れたりするポイントがあります。
ここが移行部です。
なお、広頚筋の筋線維に惑わされないよう気をつけましょう。
探し出した移行部の甲状軟骨板内側面に指を差し入れ、必ず再確認してください。
また、中咽頭収縮筋は舌骨と並行する筋線維や結合織の硬いひとも多いため、探りやすい部位ではないかと考えます。
下咽頭収縮筋と輪状咽頭筋の境目を見つけるのが最も難しいと感じています。
輪状咽頭筋は咽頭収縮筋輪状部とも言われるほど区別が曖昧ですからね。
各咽頭収縮筋にピンポイントマイクロストレッチを施すことで、過緊張性発声の緩和、LDPの改善、発声運動の増進などが期待できます。



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追記:相変わらず素人敢行による事故(発声関与筋の肉離れや反回神経麻痺)が絶えません。ボイスケアを受ける際は、十分な知識と卓越した技術を有する先生を探し出して依頼してくださいね。





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# by aida-voice | 2016-11-13 00:02


これまで多くの歌手に出会いました。
歌がうまいと感じるすべての歌手は「聴く力」を持っていました。
逆に言えば「聴く力」が無ければ歌上手にはなれないのです。
これって論を俟たない事実。
声を発する前の重要な行為だから。
どんな音色なのか、いかなるメロディやリズムなのか、伝えたい意味は、など聴き取ったり感じ入ったりしなければ、歌唱の向上につなげるのは難しい。
シンガーソングライターだって同じ。
実際の音であろうが頭の中の音であろうが、やはり音を認識して歌にするのです。
快歌の勘所は聴く力にあります。
耳力アップのアプローチやアクティブリスニングのトレーニングで歌の中の音を吸い上げ、自分の歌に活かしてください。
そう、即興歌でない限り、歌は再表現の身体芸術なのです。




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追記1:ここで意味する身体芸術とは、声帯ヒダを動かす(四大行為=①開閉、②伸縮、③硬軟、④厚薄)ための発声関与筋の運動、声帯ヒダを振動させるための呼吸(横隔膜や内外肋間筋の運動)によって生み出される空気の粗密波(振動)を利用した人間の創造活動。




追記2:一般人は、歌の練習から始めます。一流の歌い手は、歌を聴き込むことから始めます。




追記3:次の計算をしてください。歌の練習時間÷聴き込む時間。歌唱の天才を除き、数値が1より小さくなることをお勧めします。理想は0.6以下。そして重要な点は「聞く」のではなく「聴く」こと。つまり歌と音を取り込む能動的な聴き方が必要。これぞアクティブリスニングの役目。









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# by aida-voice | 2016-11-10 01:09

声の短問短答【続編】454


「調子のナミが大きいひとほど喉頭の形状が良いって本当ですか?」

あり得る話です。
2万人以上の喉頭を調べた結果・・・
顔のごとく喉頭も十人十色。
喉頭の形や大きさによって音色が変わる事実も判明。
つまり、喉頭の形状が良いほど、声質が優れているのです。
ここで、声の観点から良い喉頭とは

①甲状軟骨・舌骨・輪状軟骨が大きいこと=アップライトピアノとグランドピアノの違いから考察すれば理由は明白

➁喉頭がシンメトリーであること=いびつな形の楽器から良い音は生成できない

③発声関与筋が柔軟性と運動性を担保していること=体が硬くて筋力のないトップアスリート〔運動選手〕などいない

が挙げられます。
さて、①のように大きさは良さでもありますが、逆に扱い難さも存在します。
大きいということは、重さも増し、動くために十分な空間が必要になります。
したがって、ご質問のごとく、調子のナミが大きいひとほど喉頭の形状が良い可能性はあるでしょう。
ただし、形状は個性の一つ。
問題(病気や奇形など)がない限り、すべて個性の範疇です。



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# by aida-voice | 2016-11-08 00:39

声の短問短答【続編】453


「喉頭摘出(癌)による食道発声をしています。もっと上手くなりたいのですが、そちらで診てくれますか?」

まずは、声を失ったお嘆きはいかばかりかとお察し申し上げます。
過去に、食道発声の施術会やセミナーを開催していました。〔今は行っていません〕
喉頭を摘出された多くの方々にお会いし、検証にご参加いただき、その結果、食道発声の重要ポイントを発見しました。
心より感謝申し上げます。
さて、以下の二点が重要ポイントです。

●声帯ヒダに代わる構造体の動く能力向上

●音質を高める共鳴腔の構築

ただし各手術による瘢痕・癒着が存在している場合、まず、それらを改善していかなければなりません。
術式は同じでも、手術創や瘢痕・癒着の場所や大きさは、各人で異なります。
現在、ボイスケアサロンの通常業務内では、嚥下摂食や食道発声のための施術は行っておりません。
なお、たまに嚥下摂食改善の施術会を開催しています。
これは、ボランティア活動の一つとして無償の施術です。
詳しくは「嚥下ストレッチ」をご覧ください。



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追記:「なぜ、今はコンスタントな有償施術を行っていないのか?」と尋ねられます。この答えは、諸事情と申し上げておりますが、実はわたしの体調と年齢です。お許しくださいませ。





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# by aida-voice | 2016-11-07 00:25

優秀なボイスアドバイザーHK先生が新スーパーキャンディを試し、コメント(感想)をくださいました。

ありがとうございました。

ここに供覧します。





いつもお世話になっております。


ボイスアドバイザーのHKです。


新しいスーパーキャンディーを試させていただきありがとうございます。


実際に試食し感じたことをお伝えいたします。


新スーパーキャンディーは、口の中で溶けやすく、キャンディーに含まれている成分が喉に届きやすくなったように感じました。


旧スーパーキャンディーと比べて口の中にまったり感が残らず喉の奥にスッと溶けていき、酸味も抑えられた味になっています。


例えば今までのキャンディーは、ほっぺなどにベタつく感じが残ったり少し酸味が強かったので、食べた後に水を飲んで口の中をリフレッシュさせたいということが多かったのですが、今回のキャンディーはベタつくことがなく口の中に違和感を残さないので外出先で手元に飲み物がないときや、オーディションの待ち時間などで気軽に利用できるようになっています。


スッと溶けていく感じが、キャンディーの成分が喉の奥にしっかり届いているようにも感じるので、乾燥するこの季節でも安心して声を出すことができます。


みなさんも是非試してみてください。




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追記:最強の新スーパーキャンディの個包装は、旧バージョンと同じ。したがって、混ぜてしまうと見分けがつきませんので、十分ご注意くださいね。elastinが声帯ヒダのしなやかな運動性を高めることでしょう。







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# by aida-voice | 2016-11-06 00:40


會田茂樹(あいだしげき)の触知技術の鍛錬は、一日も休むことなく続けられています。
数年前まで触れることのできなかった場所にアプローチできるようになってきました。
発声関与筋は細く小さい。
なおかつ、ほとんど動きの自己感覚を有していないため、ターゲットを定めるのが困難。
一本ずつ硬い筋線維ポイントを探り出し、それぞれ丁寧に伸ばしていく。
これがピンポイントマイクロストレッチです。
現在、これまで難しかった甲状軟骨板後縁から内部にかけて付着する咽頭収縮筋への繊細かつ正確な施術を行っています。
これにより術後の声の出しやすさが数倍も向上しました。
ますます進化する會田のボイスケアをご堪能ください。




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# by aida-voice | 2016-11-05 00:35

もっとマイクを信じよ!


カラオケのとき、マイクを持った瞬間、ほとんどのひとが一生懸命、いいえ、必死に声を出して歌おうとします。
そこで、わたしは次の一言を申し上げたい。
「マイクに息をぶつけるな!」
大切な事実です。
息をたくさん出したところで、マイクがより音を拾うものではありません。
空気を直接ぶつけるのではなく、空気の波(粗密波)、つまり空気の振動をマイク内部の振動版に伝えることが本質なのです。
実質、声は空気が流れなければ成立しない。
それは、声帯ヒダを空気の流れで振動させるから。
生成された声(原音)は、声帯ヒダ上部の共鳴腔(五か所)で加工(音色や響き)され、緻密な波となって体外へ拡散されます。
その波をマイクの振動版が捉えるのです。
最近のマイクは優秀です。
過去は、音声の波を繊細に拾うにはコンデンサーマイクがベターとされました。
今でも、音にこだわるトップアーチストはコンデンサーマイクを愛用しています。
ただし、性能に比例して高額!
しかし、近ごろのダイナミックマイクも優秀になりました。
昔のように、大息量でアタックしなくても大丈夫。
是非、声は空気の振動を伝える芸術である認識を持ってマイクを使ってみてください。
きっと、その想いに応えてくれると思いますよ。




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追記1:「お気に入りマイクは?」に対する答えは「AKG 真空管式マイクロホン C12VR」です。良い意味で真空管の雑味と曖昧さが声の色艶を引き出す逸品。もちろん再生機器も真空管アンプを使いたいですね。わたしは「ユニゾンリサーチ シンフォニア 25th Anniversary」を愛用しています。




追記2:騙されたと思って、小さな声で語るように歌ってごらんなさい。優秀なマイクは、あなたの本当の声を拾ってくれるはず。自分のステキな音声に驚くことでしょう。マイクを握った瞬間、身構え、力む。大多数のひとが、そんな感じ。










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# by aida-voice | 2016-11-03 00:08

声の短問短答【続編】452

「最近、予約が取りやすくなりましたね。ありがたいです!」

はい、予約枠を拡大したり、一枠の人数を増やしたりして再来の予約を取りやすくしています。
また、ネットによる予約も後押ししていると考えます。
ただ、新規の場合は一日1~2名しかお受けできないため、時々お待たせすることもございます。
ご容赦くださいませ。
ますます、声に特化した充実した施術を展開して参りたいと存じます。



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トップアーチストは高みを目指すために
フィジカルメンテナンスを欠かさない…






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# by aida-voice | 2016-11-02 03:28


皆さんはマリオ・デル・モナコをご存じでしょうか?
まるでトランペットのような音を奏でるイタリアの名テノール歌手。
さて、輝くような響声を出すには、以下の二点がポイントとなります。

➀共鳴腔の形状
倍音を形成するような形が望ましい。
具体的な形状とその策も判明しつつあります。
現段階では詳しくお伝えできませんが、まさに金管楽器のごとく考えればヒントが出てきます。

➁共鳴腔壁の硬度
これも金管楽器のように硬さが必要。
つまり共鳴腔壁の硬度を高めること。
ただし、求めるのは共鳴腔壁表面の硬さであり、内部の柔軟性は担保すること。
なぜ?
内部まで硬くしてしまうと、発声運動能力までもが低下してしまうから。

さてさて、その方法は?
生まれ持った資質と使いこなす訓練でしょうね。
この資質の有無は、綿棒でチェックできますよ。
ご興味のある方は施術後の防音室内でお尋ねください。〔再来者のみ〕
2016年11月末までの限定です・・・




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# by aida-voice | 2016-11-01 06:10



2016年11月から営業日が変更されます。
ご要望の多かった月曜日を追加、さらに、最強の新キャンディも販売されます。
施術面でも、LSEに加えアルティメットブレストレーニングや輪状甲状筋負荷トレーニングなど新アプローチがめじろ押し。
ますます進化するボイスケアサロンにご期待ください!



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# by aida-voice | 2016-10-31 03:33

筋肉痛になりやすい筋肉


多く(約2万例)のアプローチの結果、以下の筋肉(発声関与筋)が筋肉痛を起こしやすいと判明しています。

● 輪状甲状筋

● オトガイ舌骨筋

● 茎突舌骨筋

● 甲状舌骨筋

● 外側輪状披裂筋




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追記:肩甲舌骨筋が筋肉痛になるとおっしゃる方もいますが、運動および構造の観点から、肩甲舌骨筋に関しては、筋肉痛というより急峻な過収縮による疼痛と考えられます。






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# by aida-voice | 2016-10-30 00:03

平本真大先生の論文


超優秀ボイスアドバイザーの平本真大先生。
ボイスアドバイザー協会設立まもない平成22年5月に認定。
彼ほど深く声を研究している人物を他に知りません。
その平本先生から寄稿文が届きました。
原文そのまま供覧します。



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なぜこんなにもLDPが多いのか?
~声に関する早期教育の重要性とボイス・マッピングを説く~
2016年10月22日 平本 真大


※注意※
1.この文章は、平本真大が個人的に考察・執筆したものです
 医科学的根拠に乏しい部分もあり、正確性を保証するものではありません
2.この文章はボイスケアサロンに寄稿したものですが、文章の内容に関して
 発生した如何なる出来事に関してもボイスケアサロン及びそのスタッフは責務を負わないものとします
 また、ボイスケアサロンの許可なく文書の転用を禁じます
3.この文章に関する質問や問い合わせは平本真大のTwitter(https://twitter.com/nayuta_lv99)にて承ります
 意見や批判等全て今後の活動の参考とさせて頂きます
4.文章の一部で教本やメソッドについて言及しておりますが、それらを批判する意図は一切ありません


私は長年LDPに悩んでおりました。
LDPとは喉ニュースにて詳しく解説されておりますが、簡単に説明すると
「喉頭が筋肉の悪癖により頸椎方向に引っ張られ、発声にハンデのある状態」を指します。
かなり噛み砕いて書いたつもりですが、声に興味のない方が目にすれば漏れなく意味が分からないと感じるはずです。
もし声に興味のある方が目にしたとしても、大半の方はやはり意味が分からないと感じると思います。
ボイスケアサロンにおける調査では、初診患者の約8割がLDPに陥っているそうです。
これはあくまでもボイスケアサロン通院患者における割合ですので、そうでない人を含めれば、
既に変声期を迎えた方の軽く9割はLDPに陥ってるのではないかと思います。
幸い私は、時間こそかかりましたが現在LDPから脱しております。
(一般的に見れば、かなり自由に発声出来る状態であると自信を持っているくらいに回復しています)
LDPが改善してからというもの、「なぜこんなにもLDPの人が多いのか?」について考えてきました。
その答えの可能性の一つとして、声を取り巻く教育不足が根底にあるのではないかという結論に至りました。

人が産まれてからの過程を簡単に振り返ってみます。
成長に伴って寝返りを覚え、ハイハイを覚え、つかまり立ちを覚え、歩くようになります。
途中でつかむこと、飲むこと、食べること等生命活動に欠かせない動作を自然に習得、或いは親から教育されます。
体の成長に伴って、片づけをすること、箸を持つこと、走ること、ジャンプすること等を学習していきます。
個人差はあるものの、これらの過程は誰もが歩むはずです。
声ではどうでしょうか。
まず産まれた直後に産声をあげます。
その後は泣いたり叫んだりすることで周囲に助けを求ることを自然に習得します。
徐々に親からの教育、或いはテレビ等のメディアを通じて単語を習得します。
そしてコミュニケーションを取るための会話を習得します。
これらの過程も、恐らく誰もが歩むと思います。
ところが、家庭環境と教育によって状況が激変します。
一通り学校に通えることさえ出来れば、生きるために必要な最低限の教育を必ず受けることが出来ます。
保健や体育の授業を通じて、筋肉や運動についても多くを学ぶでしょう。
声は違います。
音楽家の家に産まれたりしない限り、発声の根本や歌うことについてわざわざ教える親は少ないと思います。
大多数の場合は子供とコミュニケーションを取るために童謡を教えたり、テレビの養育番組を通じて自然に歌という行為を知るだけで、
高い声や低い声を出す方法や正しい歌い方を知る機会は決して多くありません。
さらには、他者の迷惑になるからと公共の場で話すことを抑圧され、多くの場合は大声や極端に高い声を出すことを禁じられます。
幼児教育では遊戯として、義務教育では音楽の授業等で歌う機会が少なからず与えられますが、
専門的な教育機関に通ったり自ら知ろうとしない限りは、どのように人は声を出すのかというメカニズムを知る機会はありません。

成長するにつれて差はもっと開いていきます。
ある人は部活動で、ある人は趣味でスポーツや芸術に打ち込むようになります。
その多くの分野では、既に伝統的・医科学的に効率のいい練習方法が確立されており、それに沿った練習をすることが可能です。
発声はスポーツと芸術の中間にあると個人的に考えていますが、芸術には正しい教育(もしくは天性の才能)とセンスと運が必要です。
センスを磨くことは困難を極めますが、多くの芸術では希望に沿った正しい教育は受けられます。
(運は後天的に変えることが出来ないと思いますので言及は控えます)
発声は芸術の中でも異質です。
まずは変声期という巨大な壁がほぼ全員に存在します。
今まで出してきた声が変声期を迎えることで一変し、多くの人がそのギャップに苦闘します。
にも関わらず、親も学校も助け船を出すことが出来ません。
なぜなら、変声期にどうすれば正しいのか誰も分からないからです。
耳鼻咽喉科に行ったとしても、多くの場合は「変声期だから仕方が無い」と突き返されるでしょう。
発声に関与する組織の曖昧さや研究の難しさゆえに、絶対的にこれが正しいという教育方法を広めることは未だに困難です。
ゆえに、部活動や趣味を問わず大抵の人は感覚や努力発声で練習を重ねることになります。
もしくはインターネットに蔓延る情報や、発声の教本を頼りに練習する方もいるでしょう。
しかしながら、その発声方法が果たして正しいのかどうかを知る機会に恵まれる方は少ないと思います。
大きな問題は、間違った発声方法に進むほうが、今現在正しいとされている発声方法に進むよりも遥かに簡単なことです。
この段階で、医科学に通じたボイストレーナーに師事するなどして最先端の教育を受けることが出来れば、
よほど声を酷使したりしない限りはLDPに悩むことはないのではないでしょうか。
或いは運よく正しい発声を行っていたり、先天的に正しい発声が身についている天性の持ち主もLDPに悩む可能性は低いと考えます。
しかし、間違った発声を強いている方は、実際に声の悩みを抱えるまで誤りに気付く術がありません。
誤りに気付いた時には、既に正しいトレーニングを受けても上達が困難に陥っている可能性は充分に考えられます。
この格差がLDP、つまりは声の悪癖の多さの原因であると考えています。

では、「なぜ正しい教育が広まらないのか?」についても考察したいと思います。
発声に関与する組織の曖昧さや研究の難しさはもちろんのことですが、直感的に分かりにくいのが大きな要因だと考えています。
運動についてボディ・マッピングという考え方がありますが、声に関する話ですのでボイス・マッピングという造語で説明します。
ボイス・マッピングとは、「発声とはどういうものか?どういった運動で成り立つものか?」を正しく深く理解することで、
発声の悪癖を予め阻止したり、上達を早めることに繋げられるのではないかという仮説です。
文章にすると簡単に聞こえますが、実際にマッピングをすることは困難を極めます。
近年になってようやく、発声は筋肉運動と呼気によるものだという認識が広がりつつあります。
有名どころでは、YUBAメソッドにおける輪状甲状筋のメジャー化が挙げられます。
しかしながら、輪状甲状筋を鍛えるということの有用性の説明に特化した教本であるため、教本通りに練習を重ねたとしても、
上達する人、上達しない人、逆に声にトラブルを抱えてしまう人に分かれてしまいます。
YUBAメソッドは理に適った正しい手法ですが、輪状甲状筋について正しく把握し、なおかつ稼働する状態であるという前提が必要です。
逆に言えば、輪状甲状筋について正しく把握し稼働する状態であれば、YUBAメソッドで必ず効果を得られます。
「じゃあ輪状甲状筋をマッピング(位置を知り、運動を知り、稼働するかを知る)すればいいんだね?」
はい、そうです。
しかしながら、これは現時点では非常に困難です。
発声について長年勉強した私でも、恥ずかしながら自分自身の輪状甲状筋に触ることさえ出来ません。
大体の位置と、動いてるかどうかが分かる程度です。
もっと簡単な例で言えば、声は息が声帯を振動させて発生した喉頭原音を、各共鳴腔で色付けして出来るものです。
文章にしてたった一行ですが、実際に声を出してみて体感出来るでしょうか?
かなり難しいと思います。
そもそも声帯や各共鳴腔の正確な位置を把握、或いは正しく指示出来る人の方が圧倒的に少ないでしょう。
原因はやはり、直感的に分かりにくいからに他なりません。
他の運動、例えば歩くことや走ることであれば、専門的な知識が無くても自力で改善したりトレーニングすることが可能です。
なぜなら筋肉がはっきりと目に見えるほど巨大で、運動時にどのように稼働するかを知覚するのが簡単だからです。
ようするに、説明する側もされる側も分かりやすいのです。
さらには伝統的・医科学的に正しいとデータが示されている場合がほとんどです。
発声は真逆です。
研究はまだまだ未開拓、知覚しにくく説明しても理解されづらく、また説明される側に問われるスキルも敷居が高いです。
つまり、ボディ・マッピングは習得出来てもボイス・マッピングを習得、或いは教育することは現時点では非常に困難なのです。
この状態では正しい教育が一般的に浸透するのは無理があります。
ただし不可能ではありません。
ボイスケアを何度も受ければ分かりますが、筋肉の性質上どんどん情報を知覚出来るようになります。
また、一度でも悪癖から脱してしまえば、次に悪癖に戻ろうとしている時に分かってくるようになります。

以上の考察を踏まえ、我々は常に正しい情報を広く発信し続けなければなりません。
未開拓の分野であるがゆえ、誤った情報にぶつかることも多々ありますが、その度に考察して必要に応じて修正し、
最新の医学的な情報が広く行き渡り、一人でも声に悩む方を減らすことに貢献する必要があります。
以上






# by aida-voice | 2016-10-29 16:23